ゼネラルモーターズは、2月25日からスペイン バルセロナで開催されているモバイル業界最大のカンファレンス「Mobile World Congress 2013」にて、車載モバイル ブロードバンドシステムを世界的に展開していくと発表。車そのものをWiFiスポット化して、第4世代通信システム「4G LTE」が利用できるようになる。

4G LTEサービスを利用可能な最初の車は2014年に登場する予定。まずはアメリカとカナダで提供されるシボレーとキャデラック、ビュイック、GMCの車両に搭載されるという。

2012年から日本でも普及し始めている4G LTEサービスは、これまでの3Gサービスと比べ10倍の速度で接続をサポートする。自動車内で常に4G回線に接続できることで、これまで以上のリアルタイムな交通情報やクラウドを使用したナビゲーションのアップデート、スムーズな動画のストリーミング再生など、安全性や利便性、エンターテインメント性を大幅に高められる。

こうした車載インフォテインメントの進化によって、情報の取得をスマートフォンに頼ることなく利用できるのがメリットだ。

今回、GMとともにこのサービスの開発を進めているアメリカの電話会社AT&Tは、2014年末までに4G LTEネットワークがアメリカで3億人規模まで普及すると予想しており、自動車をWiFiスポット化するこの取り組みには大きな期待が寄せられている。

今後、4G LTEの急速な普及が予想される日本においての展開が待ち遠しい。

内蔵される4G LTEは電気システムに統合される。移動体である自動車で適切に利用できるよう専用にチューニングされている

内蔵される4G LTEは電気システムに統合される。移動体である自動車で適切に利用できるよう専用にチューニングされている