トヨタ 平成のヨタハチ予想イラスト|ニューモデル速報

トヨタが“乗って楽しい車”を再び取り揃えようとしていることは86の登場で明らかだ。今回は、トヨタ社内で企画されている86よりコンパクトなエントリー・スポーツカーにスポットを当てる

86より小さい平成のヨタハチ

ヒントは2010年の東京オートサロンにあった

ヨタハチとは、1960年代に販売されていたトヨタ スポーツ800のこと。市販車のコンポーネントを使って開発されたお手軽コンパクトスポーツモデルだった。86がレビン/トレノの後継車であるならば、より小さなコンパクトスポーツはヨタハチの再来と言える。

駆動方式は意外なことにFRとなる見込みだ。トヨタは2010年の東京オートサロンに、チューニングブランド「GRMN」によるFRホットハッチコンセプトを出展していた。欧州専売車であるアイゴのトレッドを広げ、シャーシをFR方式に作り替えたスタディモデルを覚えている方も多いだろう。このモデルをトヨタ社内で検証した結果、今回のプロジェクトが発足したようだ。

果たしてどんな車になるのか、予想を交え分析してみよう。ボディサイズは4mを下回り、全幅も5ナンバー枠に収まる1695mmに抑えられるはず。室内には2名分のシートが配され、場合によっては最低限のサイズを確保した後席が用意される。86以上に2+2の色合いが濃くなるだろう。

エンジンは、新興国向け1.2L直4にターボを組み合わせたユニットとなる可能性が高い。サスペンションは、フロントが一般的なストラット式で、リアは本格コンパクト4WDモデルであるラッシュの5リンク式を基にした改良品が採用されるだろう。

デザインに関しては、詳しい情報はつかめていない。上記イラストのように、ヨタハチを彷彿とさせる愛嬌のあるデザインであってほしい。

製造に関しては面白い情報がある。開発チームが川崎重工と交流を深めているという。2輪車のイメージが強い企業だが、汎用エンジンやジェットスキー、造船、航空宇宙事業など幅広く手がけている。ワンオフに近い製品を組み立てられる同社に協力を求めている公算が大きい。

※2013年11月7日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

ボディタイプは、2ドアもしくはハッチゲートを持つ3ドアのクーペとなる。かつて販売されていたサイノスに近い大きさだろうか

ボディタイプは、2ドアもしくはハッチゲートを持つ3ドアのクーペとなる。かつて販売されていたサイノスに近い大きさだろうか

こちらが元祖ヨタハチ。大衆車のパブリカのコンポーネンツを使用し、800ccの水平対向2気筒エンジンが搭載されていた

こちらが元祖ヨタハチ。大衆車のパブリカのコンポーネンツを使用し、800ccの水平対向2気筒エンジンが搭載されていた

予想発表時期2015年以降
全長×全幅×全高3950×1695×1300(mm)
搭載エンジン1.2L 直4ターボ
■Photo&Text/マガジンX編集部