日本にプジョーの存在を広く知らしめたのはハッチバックの206。その後継が207になるわけですが、今回はそのイメージリーダーである207のカブリオレ版、207CCをご紹介します。

プジョーはオープンカーメーカーのパイオニア的存在で、1930年代から「CC(クーペ・カブリオレ)」のコンセプトを打ち出していました。その後2000年に登場した206CCは全世界で36万台以上生産するなど大成功。その後継となるのが、今回ご紹介する207CCです。デビューは2007年6月。4シーターのCCで、電動リトラクタブル・ルーフを採用しています。その開閉時間は約25秒。急な雨などでも車内があまり濡れることはありません。

パワートレインは2パターン。直4の1.6L+4ATか、同1.6Lターボに5MTを組み合わせたモデルになります。後者は走りをより重視したGTに搭載され、好みに応じて選べます。ちなみにユーティリティスペースに関しては、クーペ状態で最大370L、カブリオレ状態では最大145L確保しており、日常生活において不満を感じることはまずないでしょう。

オープンカーということで安全性が気になるという方もいらっしゃるでしょう。しかし、その点に関しても207CCに抜かりはありません。ESP(横滑り防止装置)やサイドエアバッグ、さらには万が一の転倒時に乗員を保護するオートマチック・ロールバーも備えています。

さて、そんな207CCですが、ついに100万円を切る物件が登場してきました。その物件は修復歴なし+走行4.4万kmの1.6で、価格は99.8万円(7月30日現在)。最安値の物件でありながら、なかなか程度が良さそうなのです。

しかも驚くなかれ、安心感の高いメーカー系販売店というおまけ付き。それでいてこの金額。ちなみにこのグレードの新車時価格は309万円なので、1/3以下で買えるわけです。ただし、100万円以下の物件はこの1台のみ。流通量も30台程度しかありません。賢く手に入れるには、日々のチェックと素早い決断が求められそうです。

Text/金子剛士

スポーティ感を強調したデザインで、ハッチバックの207に対し全高を75mm低く設定。シャープでスッキリしたフォルムを実現している

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CCの場合、クローズ時のスタイルがまとまっていることも重要なポイントだが、クーペ時でもデザインが破綻することなく美しさを保っている

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オープン時には周囲の眼も気になるインテリアは、エクステリアに負けじとスタイリッシュ。見てよし、乗ってよしのフランス車だ

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