今週のイチオシ

ライバルなくしてGT-Rは語れない


GT-Rは確かに貴重な存在である。それは誰もが認めるはずだ。レースで勝つことを宿命付けられ、その宿命をまっとうし、そして今年のモーターショーで最新型のR35GT-Rとなった。レースでの輝かしい成績、世界各国に散らばる熱狂的なファンの存在。

GT-Rの功績は称えなければならない。しかし、GT-Rが日本を飛び越えて世界でも名を轟かせる一台となったのは、数々のライバルの存在があったからに他ならない。ライバルの存在なくしては、今のGT-Rはなかったとも言える。

今回は、そんなGT-Rのライバルにスポットを当てた。’64年に開催された第2回日本グランプリでのポルシェとの死闘、国内JGTCでのスープラ、NSXとの三つ巴決戦など、レースシーンにおいてはさらにライバル関係が際立つことになる。そのほかにも、ランエボやインプレッサSTI、RX-7など、レースシーンのみならず“宿命”の二文字が似合うライバルばかりである。

その中から、特にGT-Rとの因縁の深いライバル関係にあった3車種を紹介する。

PORSCHE 911/ポルシェ 911(993型)
ルノー アヴァンタイム 今なおファンの多い最後の空冷ポルシェ
ポルシェ911最大の特徴は、シリンダーを寝かせた水平対向6気筒エンジンと、これを後輪車軸後方に搭載するRR(リアエンジン・リアドライブ)レイアウトだ。’94年から正規導入されたこの993型は、性能はもとより音でオーナーを魅了する最後の空冷ポルシェで、ポルシェの中でも名車中の名車である

TOYOTA SUPRA/トヨタ スープラ
いすゞ ビークロス) トヨタの最高峰GTカー
2代目スープラはまさしくトヨタを代表するGTカーとなった。ボディデザインは先代のイメージをどこか残しながらも、3ナンバーサイズをフルに生かして、張りつめた筋肉と骨格を思わせるマッチョなスタイルに変身。ドライバー側に傾けられたメーターパネルなど、GTカーにふさわしい演出がされている

HONDA NSX/ホンダ NSX
WiLL VS 世界でも類を見ないスーパースポーツ
軽量なオールアルミ製モノコックボディをまとったミッドシップレイアウトの2シータースポーツカー。国産車で純粋に“スーパーカー”と呼べるのは、このNSX一台だけと言っても過言ではない。また、レーシングカーのチューニング手法を用いてさらに性能を高めたNSX-Rというレーシンググレードも存在する

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