高級感も備えたスポーツセダン

スタンダードと聞いて、パッと頭に浮かぶボディタイプは何でしょう? 20代の方はコンパクトカーやミニバンという方が多いでしょうが、30代以上はセダンという方が多いのではないでしょうか。今回は、初代の誕生から20年後に登場した、現行型のスバル レガシィB4を紹介します。

5代目となる現行型のレガシィB4は、2009年の5月に登場。「グランドツーリングイノベーション」をコンセプトに、走行性能や安全性などを進化させたほか、乗員すべてが快適に過ごせる居住空間と環境性能を実現しています。
  • スバル レガシィB4 外観(フロント)|おいしい中古車
  • スバル レガシィB4 外観(リア)|おいしい中古車
外観のデザインは、力強さと存在感がテーマ。快適な居住空間を想起させ、スポーティさや機能性の高さ、そして新しさを感じさせるデザインを実現(左右)
エンジンは、水平対向の2.5L NAと、ターボの2種類をラインナップ。ミッションはNAモデルにはCVT、ターボモデルは5ATと6MTが用意されています。また、走りの魅力を高める「SI-DRIVE」は全車に採用され、“インテリジェント”“スポーツ”“スポーツ・シャープ”の3つのモードを状況に応じて任意に切り替えることができます。

パッケージは、従来型に対し、室内長で290mm、室内幅は100mm、室内高が50mm拡大され、居住性は大幅にアップ。さらに、前席シート背面部の形状を工夫したことで、後席のレッグスペースは非常に広くなっています。

環境性能においては、全車「平成17年度排出ガス基準75%低減レベル」を達成。燃費効率に優れたCVTを搭載したNAの2.5Lエンジンだけでなく、ターボモデルに関しても、“クレードル構造マウント”によるシステムの変更により、出力性能と環境性能を高い次元で両立させています。
  • スバル レガシィ B4 インパネ|おいしい中古車
  • スバル レガシィ B4 インテリア|おいしい中古車
  • スバル レガシィ B4 ラゲージ|おいしい中古車
インテリアは、陰影や素材の質感によって機能性を表現(左) トランクは開口部が拡大し、使い勝手が向上(中) エコ運転をサポートする“エコゲージ”も装備(右)

早くも150万円以下の中古車が登場!

さて、そんな魅力満点のレガシィB4ですが、冒頭でお伝えしたとおり、セダンがスタンダードカーではなくなったこともあり、相場的にはほとんどのモデルがおいしい状況にあります。

日本を代表するスポーツセダンであるレガシィB4も例にもれず、150万円以下の中古車も登場するようになってきました。しかも驚くことに、修復歴のない中古車が、です。その物件は、走行距離6.4万kmで138万円。年式を考えれば多走行ぎみではありますが、それでもまだまだ長く乗れる距離です。

走行距離にこだわっても、走行距離1.8万km+修復歴なしの2.5i Lパッケージが168万円と、新車価格より100万円近く安い価格で売られています。セダン復活の兆しはあるようなないようなといった状況ですが、セダンが復権する前の価格が安いタイミングに、手に入れておきたいものです。
Text/金子剛士