第160回 メルセデス・ベンツ Cクラス(現行型) 【おいしい中古車】
2011/01/07
■誰もが憧れる高級セダンのベンチマーク
あけましておめでとうございます!今年もカーセンサーともども、おいしい中古車をよろしくお願いします。ということで、新年一発目は華のある一台、誰もが知る高級車のメルセデス・ベンツCクラスをご紹介したいと思います。なぜなら、なんと100万円台の中古車が登場してきたからです!Cクラスは、Aクラスが登場するまではメルセデス・ベンツのエントリーモデルにあたる車でした。それゆえ、初代のCクラスはEクラスなどとは明確な差があり、チープ感を感じてしまうというか、高級車という実感が得にくい車であったのも事実です。
ひょうたん形のヘッドライトから脱却し、顔つきは高級車らしい重厚感あふれるデザインとなった。エレガントとアバンギャルドはグリルの形状も異なる(左右)
しかし、2007年6月に登場した現行型のCクラスは、Sクラスの面影をどこかに残す威風堂々たるスタイリングで登場。写真だけ見たら、これがSクラスと言われてもまったく違和感を感じなかったでしょう。
グレードは大きく2系統に分かれ、高級仕様のエレガンスと、スポーティ路線のアバンギャルドになります。エレガンスはボンネット上にメルセデスの伝統ともいえるスリーポインテッドスターのオーナメントが付きますが、アバンギャルドはグリル中央に大きなスリーポインテッドスターが輝くなど、明確に性格の違いが出ています。
エンジンの構成は2009年8月のマイナーチェンジで大きく変わっているのですが、マイナーチェンジ後の中古車はまだまだ高いので、それ以前のモデルをご紹介します。基本となるのはスーパーチャージャーを搭載した直4の1.8Lエンジンで、そのほか2.5Lと3L(ともにNA)のV6が用意されています。
ミッションは1.8Lモデルが5ATとなり、2.5L以上のモデルには7ATが装備されています。安全面においても、ESPをはじめ、8つのエアバッグやアクティブヘッドレストなどを全車に標準装備とするなど、安全を買うという観点でも抜かりのない仕上がりとなっています。
内装は上位モデルに負けない質感の高さを誇る(左) ステアリングスイッチや伝統のシートスイッチなど、ならではの機能もしっかりと受け継がれている(中・右)
■修復歴ありながら、走行2.5万kmで198万円!
さて、そんな完成度の高いCクラスですが、冒頭でお伝えしたとおり、いよいよ100万円台の中古車が登場してきました。その車はスポーティ路線のC200コンプレッサーアバンギャルドで、修復歴こそありますが、走行距離は2.5万km。それでいて、価格は198万円です。当時の新車価格は460万円なので、250万円以上安いことになります。この背景には日本におけるセダンの不振が大きくかかわっていることは間違いありませんが、現行型のCクラスがもう100万円台というのは驚くべきビッグニュースです。これをおいしいと言わなくて何と言いましょう。
修復歴がどうしても気になるという人でも、200万円台前半で、修復歴なし走行5万km以下の中古車が手に入ります。ご近所さんにはまず間違いなく新車で買ったと思われるであろう、現行Cクラス。国産2Lクラスセダンの新車価格で、メルセデス・ベンツを手に入れてみませんか? 満足度はそのはるかに上をいくと思いますよ。
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
第160回 メルセデス・ベンツ Cクラス(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ