最近のコンパクトカーは、扱いやすいサイズなのに車内は広く、高速道路も不満なく走るのに燃費がいい。それだけに多くの人から支持されているカテゴリーですが、今回はその中でも新しめの1台、日産 ノートをご紹介します。

同車が登場したのは2012年9月。ポイントは多岐にわたりますが、最大のウリは、25.2km/L(JC08モード)という低燃費でしょう。この数値は、上級グレードに搭載される直3の1.2L直噴ミラーサイクルエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせた新開発エンジンのもので、ガソリン登録車クラスナンバーワン(当時)の数値を記録しています。

さらに、同エンジン搭載車には、ドライバーが意識せずとも低燃費走行できる「ECOモード」を採用。アクセルペダルの踏み込み具合などに応じて、より燃費の良い走行を実現しています。

一方、ベースグレードに搭載される直3の1.2Lはあまり注目されていませんが、それでも22.6km/L(同モード)を記録。この背景には燃費効率に優れるCVTや、アイドリングストップ機構の採用などが挙げられます。

パッケージングにおいては、バンパー内部や燃料タンクの形状などを改良。メカスペースを最小限に抑えることで、広い居住空間を実現しています。おかげで後席のニースペースはゆとりたっぷり。さらに前席シートバックの形状を工夫したことで、開放感ある視界を確保しています。

さて、そんなノートですが、登場からまだ1年未満なのに、というよりだからこそなのですが、狙い目の中古車が登場してきました。それは登録しただけの「未使用車」であったり、ディーラーの試乗車上がりなどの「少走行車」などです。

例えば、新車価格129.9万円の1.2X。これの走行3km+修復歴なしの物件が89.8万円なのです。実質的に誰の手にも渡っていないゼロオーナーカーが40万円も安いのだから、これは間違いなく買いでしょう。

このほかにも、走行数千kmといった試乗車上がりの物件も多く存在します。相場自体は100万円以上がボリュームゾーンですが、流通量が600台前後あるため、実は好みのグレードや色などを選びやすいのも特徴です。自分の条件にピッタリの未使用車などが見つかったら、それはもう新車を驚愕の値引きで買う以上のお得を手にすることができるのです。

Text/金子剛士

外観のポイントはボディサイドの「スカッシュライン」。スマッシュをしたときのボールの動きを表現したラインで、車をダイナミックに見せている

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インパネは砂紋をイメージした流麗なキャラクターラインを採用。ドライバーには包まれ感を、ナビゲーターには開放感を提供している

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直3 1.2Lのミラーサイクルエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせた「HR12DDR」は、1.5Lに匹敵する走りと低燃費を両立している

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