高級車が集う場所でも堂々とできる車たち

社会人のたしなみの一つといえば、やっぱりゴルフかもしれません。最近では会員でなくとも利用できるパブリックコースも多いようですし。ゴルフはスポーツであり、社交の場であり、接待の場でもあります。また、ゴルコン(ゴルフコンパ)なるものも流行っているそうです。そんな時、活躍するのが車です。ゴルフ場へ向かう際、いろいろな人を乗せる機会があるでしょう。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。


第10位はオペルシグナム(絶版)。シグナムはあえて4シーターとして、贅沢なハッチバックを目指したものです。日本への正規輸入終了間際のモデルでしたから、これ以降のオペル車は並行輸入車以外にありません。あまり見かけることがない車両という点で、差別化を図れる車です。ゴルフ好きには車好きも多いですが、シグナムが何なのかわからない人も多いでしょう。キッチリカッチリしていて、古き良きドイツ臭が漂っています。流通台数の少なさのみが欠点。


第9位は日産エルグランド(旧型)。さすがに8名分のゴルフバッグを搭載するのは難しいかもしれませんが、ミニバンならではの広さはたくさんの荷物との移動に便利です。上司を迎えに行く際は、後ろの席に座らせてあげましょう。広々とした後席は、さながらリビングルームでくつろいでいるような気分。万が一渋滞しても、後席は窮屈さがありませんから快適です。面倒かもしれませんが、この心配りがいずれ上司に気に入られるでしょう(笑)。


第8位はマツダロードスター(現行)。一人でゴルフ場に向かう際は、助手席にゴルフバッグを載せられます。2人でゴルフ場に行く際は、事前に宅配しておきましょう。日本の宅配は、本当にスピーディで便利。コンパクトなオープン2シーターでゴルフ場に乗りつける人は、少ないでしょう。周囲に笑顔をもたらすこと間違いありませんし、非日常感バリバリですからゴルフ前から気分がアップします。気張った輸入車のオープンカーと違って、可愛らしさもポイントです。


第7位はBMW7シリーズ(旧型)。ありがちですが、本当に満足度の高いコストパフォーマーです。フルサイズセダンで、快適かつボディサイズの割にキビキビ走るし高級感もタップリあります。どんな相手を乗せても喜ばれることでしょう。ゴルフ場に着いても、凛とした佇まいでほかに停まっているであろう高級車に大した引けをとりません。ただし、変な嫉妬や過大な期待を避けるためにも、上司や彼女には安く買ったということをさりげなくアピールしておきましょう。


第6位はシトロエンXM(絶版)。さすがに流通台数が激減してきました。壊れるといえば壊れますが、ハイドロニューマチックサスペンションのスフィアと呼ばれる部品さえ定期的に交換すれば、心配の種も少なくなります。乗り味はどこまでもヌメーッとしていて、この世のものとは思えない不思議な感覚に陥ります。唯我独尊な雰囲気は、今見るとかえって新鮮で威風堂々としています。乗せる人も、得体の知れない乗り味を楽しんでくれることでしょう。

Report / 古賀 貴司