中古車ならかつてのハイエンドスポーツカーも購入範疇に!

最近、トヨタとスバルによる低価格スポーツカーの投入により、久々にスポーツカーが脚光を浴びています。当然のことながら、中古車市場にはもっとリーズナブルなスポーツカーがゴロゴロしています。かつての“ハイエンド”スポーツカーも、中古車なら狙えるんです。それでも車がドライバーにもたらす満足度は高いものです。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第10位はBMW M5(旧々型)。100万円台ギリギリということでランキングは低いですが、かなりの狙い目です。税金などの維持費が高いことは承知していますが・・・、5L V8エンジンは美しい音色を奏でますし、大人5名が快適に座れて、サーキットを走ることもできちゃいます。もはや2世代前の車ですが0→100km/hは5.3秒って、現役バリバリのスポーツカーです。かつてのウルトラ・ハイパフォーマンスセダンが100万円台後半で狙えるって、良い時代です。

第9位はアウディ S3(絶版)。コンパクトカーをサイボーグ化したような、塊感あふれる車です。4WDは路面を吸い付くようなトラクションをもたらすだけでなく、低重心にもひと役買っています。控えめな外観に対して、インテリアはレカロシートの本革とアルカンタラの2トーン配色がスポーティさをさりげなく演出されています。MTを操って加速していく様は、コンパクトカーから想像する軽快さより重厚感とトルクを感じさせ、“完全武装”した雰囲気です。

第8位はフィアット クーペフィアット(絶版)。スポーツカーとして振り回したときドライバーの操作に対して素直さがあるかと問われれば、それは少ないでしょう。むしろ、ジャジャ馬です。エンジンの回転数が上がると突然、強烈に利きはじめるターボ、コンパクトボディなのに小回りの利かないステアリング・・・。だから、キチンと運転できたときの達成感は大きいんです(笑)。しかも、絶対的な速さはあります。直線ドリフトするヤンチャさ、今となっては貴重です。

第7位はマセラティ 3200GT(絶版)。スポーツカーというより、スーパーカーです!“ブランド信仰かよ”と突っ込まれても・・・、新しめのマセラティを100万円台で手にできるのはすごいことです。クーペフィアットを大きくして、10倍エレガントにしたジャジャ馬とご理解ください。内外装に文句のつけどころはなく、あり得ないほど強烈なターボは思わず笑ってしまうほどです。キッチリメンテナンスされてきた個体であれば、想像するほど手はかかりません!

第6位は日産 スカイラインGT-R(絶版)。もはや20年選手になろうとしていますから、ネオクラシック・スポーツカーとご理解ください。久々に「GT-R」の名前を背負って世界に投入されただけあって、日産渾身の力作でした。現行のGT-Rも世界を震撼させていますが、このスカイラインGT-Rは相当な衝撃だったと記憶しています。そんな日本車が誇る歴史の1ページを100万円台で自分の愛車にできるのは、今しかないチャンスだと思います。永久保存する意気込みで!

Report/古賀貴司