ファーストカーとして
オススメしたいほどの実力派ぞろい!

高値安定していた中古車で、ようやく手頃になりつつあるものをピックアップしてみました。走って楽しい車、使って楽しい車、ファッション感覚でつき合える車など、さまざまな車がランクインしています。担当者の考えでは、ファーストカーとして楽しめる、オススメできる車ばかりです。とにかくコストパフォーマンスが高く、車がある生活の楽しさを実感できると思っています。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。


第5位はランドローバーレンジローバー(現行)。オールマイティに使えて、プレミアム感たっぷり。ようやく200万円台で購入できるようになりました。それまでのクロカン然とした独特な乗り味から、セダン顔負けの上質さをもちながらスポーティに進化しました。個人的にはオフロードとオンロードの性能を限りなく両立させた最新モデルよりも、BMW傘下だった頃のほうが高速域でのオンロード性能を重視していたと思います。視界の高さ、気持ち良いです。


第4位はマセラティ3200GT(絶版)。問答無用に美しいイタリアン・スーパーカーです。フェラーリ360モデナや旧型ポルシェ911がライバルだった車ですよ。にもかかわらず、200万円台で買えてしまいます。3.2LのV8エンジンはあり得ないほど暴力的で、ハッキリ言って現在の常識からすれば「不出来」と分類されるでしょう。でも、そんなジャジャ馬っぷりを愛せる人にはオススメです。こんな味わい深い車は二度と登場しないでしょう。


第3位はメルセデス・ベンツEクラス(旧型)。映画「メン・イン・ブラック2」に登場したのがつい最近のことのように感じられますが、いつの間にか旧型になっています。走行距離の多いものなら100万円台前半から、走行距離の少ないものでも100万円第後半から狙えます。高級感うんぬんよりも、長距離移動における快適性と実用性からオススメします。なかでも個人的にはE500が気になります。新車時価格は高いのに、中古車になると値落ち率が大きいんです。


第2位はトヨタソアラ(絶版)。一般的に値落ちしやすいと言われる国産車ながら、ソアラの中古車相場は高値安定していました。でも、ようやく200万円弱から狙えるようになっています。セルシオ譲りのトルクにモノ言わせるV8エンジンは、スポーティさよりも高級感を感じさせるものです。静粛性抜群ですし、ダラーっとどこまでも走りたくなる乗り味です。シートは4つありますが後ろは座れませんから、実質2シーター。割り切れば優雅に乗れる車です。


第1位はVWニュービートルカブリオレ(現行)。100万円台で買えるようになりました! どんな世代が乗っても、可愛らしさたっぷり。オープン時にたくさんの風を巻き込む点では古臭いかもしれませんが、性能うんぬんを語るような車ではないでしょう。あえて記すなら、高速域での安定感が思いのほか優秀なことに驚かされます。日常の足で、ここまで質実剛健さと楽しさを両立させている車も珍しいかもしれません。非日常を手軽に味わえ、不思議と笑みがこぼれます。

Report / 古賀 貴司