選択肢は豊富にある旅路のパートナーたち

あっという間に夏休みは終わってしまいましたが、秋こそドライブにぴったりな季節です。動く時間帯さえ調整すれば、意外と渋滞に巻き込まれないものです。暑すぎず寒すぎず、全国各地で美味しい食べ物が旬を迎えます。一人で、二人で、大勢で、こんな車と出かけたら気分良いだろう、と思うものをピックアップしてみました。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。


第10位はプジョー406クーペ(絶版)。これほどまでに理屈を抜きに、ただただ美しさだけを追い求めた車、もうこれからは少なくなっていく一方でしょう。同じピニンファリーナ・デザインだからか、同時期に登場したフェラーリ456にもどことなく似ています。スポーティに見えますが、走りや乗り心地はいたってフツーです。でも大人4名が優雅に移動できて、どんな場所でも"絵"になります。中古車の流通台数が少ないのが、ちょっとネックです。


第9位はVWトゥアレグ(現行)。高級SUVセグメントにVWが本気で挑んだモデルです。オンロードでは快適、かつ驚くほどスポーティに仕上がっています。まるで物理の法則を機械でねじ伏せるような走りっぷりは、新しい次元の自動車であることを感じさせてくれます。大勢でたっぷりの荷物を載せて、どこまでも走れる雰囲気です。まだまだ100万円台後半ですがポルシェカイエン、アウディQ7の兄弟車で、これほどまで割安感あるなら、絶対に狙い目!


第8位はマツダロードスター(現行)。乗るたびに運転する楽しさを教えてくれる、素晴らしい車です。ライトウェイトスポーツカーの魅力を、安全に手軽に満喫できます。飛ばしても、飛ばさなくても、気持ち良いんです。ちょっと出かけるのでも、がっつり長距離ドライブするのでも、しっかり相棒になってくれます。2人分の荷物を積んでドライブすれば、ロードスターのある生活の豊かさに気づくことでしょう。こんなコストパフォーマーが存在するのは、日本だけです。


第7位はメルセデス・ベンツSLクラス(旧型)。疲れ知らずで、速くて、旧型モデルとて優雅さも健在です。100万円台で購入できる今こそ、最高のコストパフォーマー。わざとらしい演出は一切なく、そういった意味で最後のメルセデス・ベンツの質実剛健な高級感を満喫できます。どんな場所へ出かけても、どんな人を横に乗せても、恥ずかしくありません。いつまで100万円台で購入できるのだろう、と個人的には思っています。程度の良い個体は減っていますから、狙うなら今です。


第6位はトヨタセルシオ(絶版)。どこまでも静かで、まったく路面を感じさせないように凹凸を吸収し、車に乗っていることを忘れさせてくれるほどです。4.3LのV8エンジンは低速域からトルクフルですが、とにかく振動を排除した雰囲気です。100万円台で購入できる車のなかで、高級車っぽさは最高峰かもしれません。誰を迎えに行っても恥ずかしくありませんし、誰も100万円台だとは思わないでしょう。日常の足として大活躍間違いなしです。

Report / 古賀 貴司