フランス車らしい乗り味が特徴のホットハッチ

「アルピーヌ」の名をご存じでしょうか。かつてラリーで大活躍したA110をはじめ、数々のレースで名をはせた名チューニングメーカーですが、このブランドが2010年に復活することとなりました。数車種のスポーツカーが発売される見込みです。

現在、アルピーヌはルノーのモータースポーツ専門部門である、ルノー・スポールの傘下に入っています。そこで製造しているのが、ルノーの市販車をチューンした「ルノー・スポール」バージョン。今回の「即買い」は、そのうちの1つである2代目ルノールーテシア ルノー・スポール(RS)をご紹介します。
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日本に登場したのは2001年1月。新車時の販売価格は259万円でした。後期型にも設定され、こちらは2002年の3月に新車価格は265万円で発売開始されました。他のグレード同様、外見は前後期で大きな違いがありますが、いずれも2Lの直4DOHCエンジンに5速MTが組み合わせられ、3ドアハッチバックのみの仕様となっています。

RSの最大の特徴は、ルノー・スポールがチューニングした足回り。輸入車メーカーのスポーツグレードにありがちのガチガチな硬さはなく、むしろロールなどはあえて残されている印象です。フランス車らしいしっとりした乗り心地も感じられ、車の性能に頼るのではなく、路面の状況を自分で判断しながら運転したい人にピッタリの楽しい操舵性が味わます。

より過激な走りを楽しみたい人には、後部座席をつぶして3LのV6DOHCエンジンを搭載した「ルノー・スポールV6」がオススメ。トムウォーキンショーレーシングが製造した前期型はMAXで230psを、ルノー・スポールが製造した後期型は255psを発揮します。ただし、走りはかなりピーキーなのでご注意を。
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原稿執筆時点でカーセンサーnetに掲載されているルーテシア ルノー・スポールの掲載台数は15台。スポーツグレードには珍しく、全車修復歴はありません。前後期での価格差は少なく、主に走行距離によって価格に差が表れています。最高額は距離1万kmの前期型で267万円。最安値は同6万kmの前期型で67万円です。

一方のV6も11台掲載されています。こちらは新車時価格が495万円とかなり高額だったため、相場も155万~472.5万円とかなり高め。後期型は限定50台の希少車ゆえにわずか2台しかありません。一方で前期型は並行輸入車も少なくないので、メンテナンス部品の入手などには注意が必要です。

小さくてスポーティで、かつフランス車らしい乗り味が楽しめるルーテシア ルノー・スポールは独特の個性をもった面白いモデルです。興味をもった方は「ルーテシア スポール」と入力して検索してみてください。V6を探す時は「ルーテシア V6」と「クリオ V6」の両方を検索することをオススメします。


Text/渡瀬基樹