ステータス性バツグンの全天候型SUV

ボディカテゴリーの一つとして最近定着してきたSUV(Sport Utility Vehicle)。日本では街中に似合う都会的なSUVが多く販売されていますが、輸入車ともなればステータス性はさらにアップ。今回は、そんな輸入車のSUV、BMW X3をご紹介します。

BMW X3が登場したのは、2004年の6月。SUV、SUVと言われていますが、BMWはSAV(Sports Activity Vehicle)と呼んでいます。ぶっちゃけ真ん中が「U」だろうが「A」だろうがどっちでもいい感はありますが、BMWはまったく新しいカテゴリーの自動車だと主張しています。
  • BMW X3 外観(フロント)|おいしい中古車
  • BMW X3 外観(リア)|おいしい中古車
↑ごっついスタイルながらも一目でBMWとわかるそのスタイル。X5譲りの大柄なボディは、威圧感のみならず、BMWらしい高級感も兼ね備えている(左右)
X3の名前から想像つく方もいらっしゃると思いますが、この車はX5の弟分に当たり、3シリーズのパーツを多く供用しています(X5は5シリーズ)。弟分といっても、全長で100mm、全幅で17mm程度しか変わらないので(旧型X5比)、実際に見てみるとかなり大きく感じます。

エンジンは直6の2.5Lと3Lの2種類で、ミッションはMTモード付きの5ATとなっています。2006年のマイナーチェンジでミッションは6ATとなりましたが、マイチェン後のモデルはまだまだ高いので、狙うなら初期型がオススメです。

BMWといえば、運転好きのオーナーさんが多いでしょう。となると、気になるのはドライビングフィール。なにせ車高の高いSUVですから、その辺は気になるはずです。しかし、心配はご無用。BMWはやはりBMWでした。さすがにセダンと同等とまでは言えませんが、走る楽しさは健在です。前後の重量配分は約50:50。たとえSUVであっても、シルキーシックスのフィーリングと気持ち良いハンドリングが味わえます。

このようなX3ですが、いくら都会派とはいえ、そこはSUV。4WDのシステムは「xDrive」と呼ばれる電子制御の4WDが組み込まれています。これは前後の駆動力配分をクラッチが調整・制御し、どんな路面状況であっても最適な駆動力を伝達するというものです。
  • BMW X3 インパネ|おいしい中古車
  • BMW X3 シート|おいしい中古車
  • BMW X3 ラゲージ|おいしい中古車
↑500万円オーバーだけに質感は非常に高い(左) 後席もレッグスペースが広くゆとりたっぷり(右) ラゲージスペースは後席を倒せばより広くなる(右)

最安値はなんと138万円!

さて、こんな全天候型のSUV X3ですが、中古車市場では目を覆いたくなるような価格で売られています。最安値はなんと138万円。走行距離は10万kmオーバーですが、修復歴はありません。新車時の価格が513万円ですから、3分の1以下で売られているわけです。現行型の車なんですけどね…。

「それは多走行だからでしょ!」という方もいらっしゃると思います。しかし、走行5万km以下(修復歴なし)で100万円台の物件もキッチリ存在しているんです。つまりは全体的に安い、狙い目だというわけです。オンもオフもこなせてステータス性もバツグンのX3、とってもお安く売られていますよ。

Text/金子剛士