200万円以内で収まる優雅なクーペベスト10≪前編≫ 【なんでもベスト10】
2009/10/05
今のうちに味わっておかないと
消えゆく存在かも
かつて人気だったクーペは、もはや日本では不人気車の代表格となりつつあります。車を単なる移動手段と考えるならば、それはやむを得ない流れなのかもしれません。車を身の回りのアイテムとして考えるならば、クーペは優雅な装飾品とでも言えるでしょう。そもそもクーペは、贅沢かつ優雅な存在なのですから。デザインだけでなく、実際の走りや、贅沢な内装など、ほかとは違う魅力がたっぷり。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。
第10位はキャデラックエルドラド(絶版)。程度の良い物件は少なくなりつつあります。アメリカの古き良きビッグクーペ、人生に一度くらいは味わっておいて損はありません。この頃からグローバル市場を視野に入れ、変わり始めたキャデラックですがエルドラドだけは正真正銘のアメリカンビッグクーペ。フラットライドを追求しすぎなのか、足回りはフニャフニャ。でもダラーっとV8エンジンを回しながらクルージングすると、本当に癒されます。ご賞味ください!
第9位はBMW8シリーズ(絶版)。12気筒モデルは、完調であれば最高に気持ちの良い走りをもたらします。当たり前ですがトルクフルで、どんな速度域からでもグワーっと加速します。たっぷりの空気を吸い込み、たっぷりの燃料を燃やし、究極の贅沢を味わえる車に仕上がっています。維持費が気になる人は、8気筒モデルを狙ってはいかがでしょう。BMWのアイデンティティであるキドニーグリルを、"薄い"フロントマスクにうまく組み込んだデザインは今見ても素敵です。
第8位はM・ベンツCLクラス(旧型)。クーペを取り上げる際、ほぼ毎回オススメしています。Sクラスをベースにしたクーペ、っていうだけで買う価値があります。新車時のターゲットは、ウルトラセレブ。真の贅沢とは何か、CLに乗れば感じ取れるでしょう。しかし、そんなCLも今となっては200万円弱から狙えます。運動性能と快適性の両立を図りながら、ボタン操作やステアリング操作といった部分で上質感を味わえます。こんなコストパフォーマー、見逃してはいけません。
第7位はジャガーXKクーペ(旧型)。威風堂々としたスタイルには、「ジャガー」を表現した肉体美が込められています。デザイン力、ヒストリーといった部分において、ヨーロッパでは高い人気を誇りました。運動性能ではライバルに劣る部分もありますが、不満を覚えるほどでもありません。壊れるイメージが先行しているかもしれませんが、フォード傘下で品質管理は確実に向上していますから、思いのほか維持しやすいでしょう。キレイに乗り続けたい一台です。
第6位は日産スカイラインクーペ(旧型)。100万円台でも余裕で収まるコストパフォーマー。一応、大人4名乗車できますし、トランクにも十分なスペースがあります。子供が小さいうちはファミリーカーとしても、間に合います。3.5LのV6エンジンは多少ガサツに感じられる部分もありますが、必要にして十分な速さの持ち主。無理に筋肉美を与えている現行型よりも、スッキリとしたデザインは飽きが来ません。街中では硬く感じられる足回り、高速道路では絶妙です。