第97回 三菱 トッポ(現行型) 【おいしい中古車】
カテゴリー: クルマ
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2009/09/28
■見た目は普通でも便利な機能がてんこ盛り
軽自動車は、中古で買う場合おいしくない、なんて話があります。確かにワゴンRやムーヴ、ライフといった定番の人気車は、値落ちが少ないので、あまり狙い目とは言えません。しかしそれらを外せば、同じようなレベルの車だって、とても安く買えるのです。今回はその代表格、三菱トッポをご紹介します。トッポは、三菱から5年ぶりに登場した軽ハイトワゴンで、2008年の9月に登場しました。ハイトワゴンと聞くと「横風の影響を受けるから怖い」なんて人もいると思いますが、トッポはフロアや重心を低くしているので、意外と気になりません。低くした分、車内の高さは余裕たっぷり。室内高は1430mmあるので、小学校低学年なら立ったまま着替えができるほどです。
↑エクステリアは、もっこりと膨らんだブリスターフェンダーが個性をアピール。ガラスエリアが広いため視認性が良く、車庫入れ時なども安心できる(左右)
パワートレインは、ぶっちゃけたいしたことはありません。エンジンは直3のNAとターボがあり、ミッションは4AT(Sは3AT)。ターボはそれなりにキビキビ走りますが、NAは至ってフツーです。ただ、街中メインで走る分には何ら問題ありません。そんなハード面より、トッポはソフト面の充実っぷりがスゴイんです。まずは「cocochi(ここち)インテリア」。これは紫外線と赤外線をカットする「UV&ヒートプロテクトガラス(Sを除く)」、タバコやアンモニア臭などを吸着・分解する「消臭天井」、花粉やホコリの侵入を抑える「脱臭機能付きクリーンエアフィルター」などの総称で、車内を快適でクリーンに保つ装備が付いています。
また、使い勝手も優秀で、後席はヘッドレストを外さずとも前に倒すことができ、ETACS(Electronic Time and Alarm Control System)という便利な機能も付いています。これにはさまざまな機能があるのですが、まず「運転席ドア限定アンロック機能」。これはキーレスで解錠できるドアを運転席に限定し、不審者が他のドアから乗り込むリスクを抑えるものです。
その他、ヘッドライトの消し忘れを防止する「ヘッドライトオートカット」や、イグニッションをOFFにしても30秒間はパワーウインドウの開閉ができる「キーオフタイマー」など、あると嬉しい機能がたくさんが盛り込まれています。
↑ブラックを基調に、シルバーをあしらい高級感を演出(左) 後部座席は大人が乗っても広く感じるほど(中) 専用のグリルやエアロを装備したローデスト(右)
■登場から1年なのに30万円台の物件も!
このように、軽自動車とは思えないほど多くの機能が装備されているトッポですが、中古車での人気はイマイチなのか、ずいぶんとお安いのです。修復歴こそありますが、走行0.5万kmの物件が、なんと39.9万円! 新車価格は105万円するんですよ?しかもちょうど1年前に出たばかりなんですよ? これを見つけた時は、正直驚いてしまいました。なんでなんでしょうね。この手の車を買う人は、車名のブランドで買う人が多いんでしょうか。ワゴンRなどの人気車と比較しても、それほど劣っているとは思えないんですけどね…。ともあれ、安くて便利な軽自動車をお探しの方にとっては、とても魅力的な一台ではないでしょうか。
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