▲もし、ギャランが日産から調達されることになったとしても、オリジナリティを保つためにフロントマスクの作り分けは実現してほしい。三菱のデザインテーマであるダイナミックシールドを織り込んでみては ▲もし、ギャランが日産から調達されることになったとしても、オリジナリティを保つためにフロントマスクの作り分けは実現してほしい。三菱のデザインテーマであるダイナミックシールドを織り込んでみては

グループ入りしたことでOEM供給が受けやすくなった

2016年に三菱を傘下に迎え入れてグループ拡大を実現した日産。グローバル販売1000万台にリーチをかけたわけだが、アライアンスの効果はあらゆる分野で発揮されるだろう。例えば、商品ラインナップにおいて三菱が日産から供給を受ける図式が考えられる。

▲2012年から販売されていた、日産 フーガ/シーマの三菱向けOEMバージョンが、プラウディア/ディグニティだ。ラジエターグリルに専用の縦格子タイプが用いられて端正な表情が実現されていた。2016年末で販売は終了 ▲2012年から販売されていた、日産 フーガ/シーマの三菱向けOEMバージョンが、プラウディア/ディグニティだ。ラジエターグリルに専用の縦格子タイプが用いられて端正な表情が実現されていた。2016年末で販売は終了

ギャランが日米で復活か

三菱は、セダンの自社生産を打ち切った後、2016年末までフーガ/シーマのOEM供給を受けていた。すでに販売は終了していて、ラインナップからも消えているが、海外市場(特に北米)ではラージ4ドアは欠かせない存在だ。

日産グループの一員となったことで、現在OEM供給を受けることは難しくないはずだ。日産としても、自社工場の生産台数が増える話なら大歓迎だろう。そんなわけで、スクープ班は次期ティアナが、ギャランとして三菱に供給されるのではと予想したい。

国内だけでなく、北米でもギャランのブランドは途絶えてしまったが、これを機に復活させるのも手だ。せっかくならダイナミックシールドを織り込んで、三菱独自の顔で作り上げてほしいものだが果たして実現するだろうか。

▲次期ティアナでは、ボンネットフードが前方の伸ばされ、グリルは切り立った角度に設定される可能性もある。日産が好んで用いているクォーターピラーの黒ガーニッシュも起用されて、フローティングルーフが創出される ▲次期ティアナでは、ボンネットフードが前方の伸ばされ、グリルは切り立った角度に設定される可能性もある。日産が好んで用いているクォーターピラーの黒ガーニッシュも起用されて、フローティングルーフが創出される

中国、北米で人気のティアナ

国内向けのニューモデルが少なくて日本での存在感が薄れている日産だが、グローバルで見渡すと欧米を中心にコンスタントに新型車を投入。年間400万台超の販売実績に向けて企業活動を続けている。

その中でもDセグメントセダンに属するティアナ/アルティマ(北米仕様の名称)は、前者が中国、後者は北米でそれぞれ販売台数を稼いでいる。2018年にも行われる次のモデルチェンジでは、シャシーにC&Dセグメント向けのCMF(コモン・モジュール・ファミリー)が用いられる公算が大きい。

日産ブランドでは、まだエクストレイルなど一部車種の採用に留まっているが、ルノーは新型メガーヌやセニック、エスパスなどにCMFを採用。アライアンスの効果を着実に取り入れている。

▲北米向けのアルティマと統合され、中国マーケットを重視して現地で先に発表および発売された現行ティアナ。国内モデルは直4モデルに集約され、4WDも姿を消した ▲北米向けのアルティマと統合され、中国マーケットを重視して現地で先に発表および発売された現行ティアナ。国内モデルは直4モデルに集約され、4WDも姿を消した

安全装備はさらなる進化を遂げる

運転支援デバイスで見逃せないのは、車線変更もアシストしてくれるプロパイロット進化版が採用されるかもしれない点だ。

セレナに搭載済みのバージョン1.0は、車線変更を伴わない単一車線走行でドライバーをサポートする役割を担っている。日産はこれを段階的に進化させていくことを公表しており、2018年には、車線変更を自動的に行うバージョンを市販車に起用する予定だ。

これはちょうど次期ティアナ/アルティマの発表時期に合致しており、同技術の開発を積極的に行っている北米向けの商品とあって、搭載は間違いないだろう。

※2017年4月5日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期(ティアナ):2018年以降
■全長×全幅×全高:4880×1835×1465(mm)
■搭載エンジン:2.5L 直4 他

text&photo/マガジンX編集部