THE!対決

PART8 スタッフ座談会開催

Report/編集部 Photo/尾形和美
スバル フォレスター
スバル フォレスター フロントスタイル|THE!対決
スバル フォレスター インテリア|THE!対決 スバル フォレスター SIドライブ|THE!対決
日産 エクストレイル
日産 エクストレイル フロントスタイル|THE!対決
日産 エクストレイル インテリア|THE!対決 日産 エクストレイル ウォッシャブルラゲージアンダートレイ|THE!対決

エクストレイルは“アウトドアを楽しむ自分”が想像しやすい

高橋:2007年8月にフルモデルチェンジをしたエクストレイルと2007年12月にモデルチェンジしたばかりのフォレスター。2台の人気SUV対決でしたが、みんなの目にはどう映ったかな?
山口:キープコンセプトなデザインということもあり、取材前はエクストレイルがかなり古臭く見えるんじゃないかと心配だったんです。でも実車を見たら全然そんなことはなかった。顔に厚みがあって迫力があるし、試乗車に付いていたオプションのハイパールーフレールもカッコいいですね。かなり僕の好みです!
福田:確かに世の中的に見慣れているデザインだからモデルチェンジといっても斬新さは薄いですね。個人的な話になりますが、フォレスターはグリル回りのデザインがあまり好きになれなくて・・・。メッキからライトに流れるラインが眉毛がつながっているように見えてしまうんです。オプションで用意されるフェイスパッケージのフロントグリル(3万6750円)を付けるとものすごくシャープな顔になる。僕がフォレスターを買うなら、これはマストアイテムですね。
籠島:メーカーの説明によると、フォレスターは「スーツの似合うSUVを目指した」んだとか。内装の高級感ある装備や、キラキラしたスタイリングはまさにそのあたりを狙ったんだろうね。
福田:でもこのクラスでその考え方って必要かなぁ・・・。
高橋:確かに旧型までのアグレッシブな雰囲気から比べると、大人のSUVへと様変わりした感がある。僕はSUVに乗っているんだけれど、なぜSUVを選んだかというと子供がいてもアグレッシブさを失いたくないというか、車に家庭のにおいを持ち込みたくなかったの。普通に考えればスライドドアのミニバンのほうが便利なわけだし。この視点で見ると、フォレスターはちょっと落ち着きすぎちゃったかなって思ってしまうんだよね。ボディカラーももう少し派手な色があるとよかったなって。
山口:僕がエクストレイルで最も好きなのは装備類です。どれだけ使い込んでも気にしなくていいタフなものが揃っているでしょう。なんか無理やりにでも汚したくなってしまうような(笑)。
高橋:内装全体のウォータープルーフとか、本当によく考えているよね。本気で遊んでいる人たちの気持ちをわかっている。たとえば荷室の引き出し。あそこに引き出しがあるのって見た目は決してキレイじゃないんだよね。だから他の車ってボードの下に収納スペースがあるっていうものが多いけれど、それだといちいち積んである荷物を全部出さないといけないでしょう。でも引き出しならかさばる荷物が載ったままでも普通に使える。プロサーファーやプロボーダーの中には、わざわざ自分の車の荷室にエレクターを組んで引き出しを付けている人もいるくらいだしね。
籠島:その本気さや若々しさに抵抗があるなら、逆にフォレスターはツボにはまるんじゃないかな。

走りの良さは全員一致でフォレスターに軍配

福田:でもね、走ったときの印象はダントツでフォレスターがいいですよ。エクストレイルが悪いわけじゃないんだけれど、フォレスターが良すぎる。普段はSIドライブをインテリジェンスにしてクルージング、でもちょっと攻めたくなったらSシャープにすればいい。一台で全然違う乗り味を楽しめますからね。
籠島:タフな装備が揃っているエクストレイルは買ったらあちこち行きたくなると思う。一方フォレスターは運転しているとどこまででも走っていけそう。シートの質感が高いしサイズも十分。おまけに走りも滑らかだから東京から大阪くらいのドライブならなんてことなさそう。
山口:しかも後席だってゆったり乗れますからねぇ。
高橋:さて、そろそろ話を締めましょう。この2台だと、みんなはどっちを買いたいですか?
山口:僕はエクストレイルですね。これに乗っているだけで生活が楽しくなりそう。いろんなところに行くぞ!って。TVCMもカッコいいでしょう。僕はああいう雰囲気が似合う男になりたい!
高橋:僕もエクストレイルだな。ウインタースポーツもやりたいし、春から秋にかけてはキャンプなどにも行く。そんなときに本当に便利だよ。一部の色にはスクラッチシールドという塗装面についたキズを目立たなくしちゃうスグレモノも付いているし。僕の車、買って1週間後にキャンプに出かけて、道にはみ出した枝で大きなひっかきキズを作っちゃったから・・・。
福田:僕はフォレスターですね。確かにアウトドアは楽しいけれど、毎週出かけるわけじゃないから。それだったら普段の走りが楽しいほうを選びたい。ただしクドいようだけどフロントグリルだけは交換します。
籠島:僕はエクストレイルかな。僕もフォレスターの走りは大好きなんだけれど、福田のように外側だけじゃなく、内装にも手を加えたくなりそう。それに昔から憧れているスキューバダイビングに挑戦したいっていう思いもあって、そうなるとウォータープルーフの内装はかなり魅力的なんだよね。
今回のまとめ
編集部員のチョイスは3対1でエクストレイルの勝ち。ここにはそれぞれがもつアウトドア生活への憧れが多大に影響している。エクストレイルはそんな気持ちにダイレクトにアクセスできるのが最大の武器なのだろう。もちろんフォレスターを選んでも存分にアウトドアスポーツを楽しむことができるぞ。
今回のテスト車両
スバル フォレスター フロント|THE!対決
スバル フォレスター リア|THE!対決
スバル フォレスター インパネ|THE!対決
■スバルフォレスター
・テスト車両
2.0 XT(4WD)
257.25万円
・駆動方式
4WD
・トランスミッション
4AT
・全長×全幅×全高
(mm)
4560×1780×1675
・ホイールベース(mm)
2615
・車両重量(kg)
1480
・最小回転半径(m)
5.3
・乗車定員(人)
5
・エンジン種類
水平対向4ターボ
・総排気量(cc)
1994
・最高出力
[kW(ps)rpm]
169(230)/5600
・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm]
319(32.5)/4000
・使用燃料
無鉛プレミアム
・燃料タンク容量
60L
・10・15モード燃費
(km/L)
13.0
・タイヤサイズ
225/50R17

日産 エクストレイル フロント|THE!対決
日産 エクストレイル リア|THE!対決
日産 エクストレイル インパネ|THE!対決
■日産エクストレイル
・テスト車両
25S(4WD)
230.1万円
・駆動方式
4WD
・トランスミッション
CVT
・全長×全幅×全高
(mm)
4590×1785×1685
・ホイールベース(mm)
2630
・車両重量(kg)
1530
・最小回転半径(m)
5.3
・乗車定員(人)
5
・エンジン種類
直4DOHC
・総排気量(cc)
2488
・最高出力
[kW(ps)rpm]
125(170)/6000
・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm]
230(23.5)/4400
・使用燃料
無鉛レギュラー
・燃料タンク容量
65L
・10・15モード燃費
(km/L)
11.6
・タイヤサイズ
215/65R16