Report / 古賀 貴司

燃費が良いからといって面白みがないわけではない

原油価格の高騰が連日報道される昨今、ガソリン価格が暴騰しています。都内ではハイオクが1Lあたり200円を超えるガソリンスタンドもあるほどです。この先、大幅な原油価格下落が見込めないなか、燃費の良い車に乗り替えてみませんか?というわけで10台選んで見ました。原油価格の下落を願いながら、セカンドカーとして所有するのもいいかもしれません。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第10位はトヨタプリウス(現行)。今や低燃費といえばプリウス、くらいの認知度がある人気車です。特にストップ&ゴーが多い都心部では、その好燃費ぶりに驚かされることでしょう。中古車相場は依然高値安定していますが、このガソリン価格が高騰する時代において、かなりコストパフォーマンスの高い中古車になってきました。というのも好燃費を期待できるだけでなく、そこそこのリセールバリューも見込めるからです。アメリカではバッテリー改造がブームとか。

第9位はホンダシビックハイブリッド(現行)。ハイブリッドカーといえば、トヨタプリウスの認知度のほうが圧倒的に高いです。シビックハイブリッドは、どちらかといえば隠れた名車的存在と化しています。新車販売台数はプリウスと比べて雲泥の差。だから中古車物件も少ないのですが、隠れた存在ゆえに相場が比較的こなれています。それでいながらホンダらしい低重心の走りを楽しみながら、好燃費の恩恵にもあずかれます。近未来的なシビックのデザインもぴったり。

第8位はダイハツタント(旧型)。高速道路をぶっ飛ばさない限り、軽自動車の燃費はすこぶる良好です。もちろん税金面での維持費も安いですから、燃費とともに財布には優しいパートナーといえます。しかもタントの場合、室内が驚くほど広くて思わず笑ってしまうほどです。小さなボディでも実用性はかなり高いです。今、大排気量車に乗っているけど手放したくない、という人はセカンドカーとして所有してみてはいかがでしょう?ガソリン価格の下落を願いながら…。

第7位は日産セレナ(現行)。ミニバンオーナーの憧れは、エルグランドやアルファードといった大きなエンジンを搭載した高級ミニバンだと思います。しかし、ワンランク下のカテゴリーに属するセレナだって使い勝手の良さは同じです。高級感は少ないかもしれませんが、燃費はLサイズミニバンよりは良いし、走りだって高級ミニバンに劣りません。街中での操縦性や軽快な走りは、大きなミニバンに勝るほどです。原油価格が高騰して海外旅行が縁遠くなるなか、ドライブやキャンプを楽しんでみては?

第6位はホンダNSX(絶版)。正気でオススメしています、大排気量スポーツカーに乗っている人、狙っている人に。昔、カーセンサー本誌の燃費企画で街中を走ったのですが、カタログに記載されている10・15モード燃費を上回ったんです。そこそこの排気量があって(エンジン回転数を上げる必要が減る)、ゆっくり走ると軽量アルミボディが燃費にもたらす恩恵の大きさを感じたものです。エンジンを回せば“それなり"の燃費ですが、ゆっくり走るとかなりのエコカー。

木曜日には第5位から1位を発表します。

フォトコレクション

写真:第10位:トヨタプリウス(現行)|なんでもベスト10

第10位:トヨタプリウス(現行)

写真:第9位:ホンダシビックハイブリッド(現行)|なんでもベスト10

第9位:ホンダシビックハイブリッド(現行)

写真:第8位:ダイハツタント(旧型)|なんでもベスト10

第8位:ダイハツタント(旧型)

写真:第7位:日産セレナ(現行)|なんでもベスト10

第7位:日産セレナ(現行)