2008年ベスト・オブ・ザ・なんでもベスト10≪後編≫ 【なんでもベスト10】

お得に中古車を狙うなら需要が低迷している今がチャンス

ベスト・オブ・ザ・ベストと謳ったからには、お買い得な車をピックアップしています。ただ、単に新車時価格からの値落ち率でいえば、高額車両すべてがオススメになってしまいます。そうではなく実際に保有して味わえる喜びだったり、走りの良さだったり、トータル面でのコストパフォーマンスを考慮しました。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。高嶺の花が、身近な存在になっているかもしれません。

第5位は日産スカイラインクーペ(旧型)。100万円台から狙える、スカイラインクーペ。2代目が登場していますが、見た目はそこまで古臭さがありません。デビュー当初、3.5LのV6エンジンはエルグランドでも使っている“汎用品”なんて批判めいたことも言われましたが、十分にパワフルでコストパフォーマンスに優れています。街中での走りは若干の硬さを感じますが、高速道路での走行安定性は抜群。100万円台って新車の軽自動車ほどです。初めてのカーライフにもオススメできます。

第4位はレクサスGSハイブリッド(現行)。まだ300万円台ですが、もう300万円台とも言えます。GSハイブリッドは同じくハイブリッド車のプリウスと比べると、新車時価格からの値落ち率が大きいんです。電池を搭載するハイブリッド車は、最新のものが最良と言っても過言ではありません。そういう意味においても登場から2年落ちで、半値近くで狙えるようになったのはお買い得。プレミアムなハイブリッド車で燃費も良く、加速してみればターボ車のような力強さがあります。

第3位はアイ(現行)。一般的に軽自動車は値落ち率が低いんです。にもかかわらずアイはデビュー2年目にして、新車時価格の半値近くで狙えます。これほどまでにユニークかつキュートな軽自動車は、ほかに類を見ません。しかもかなりの実力派で、走らせてみれば“これで十分”と言わしめてくれます。丸みを帯びたフロントガラスには相当のこだわりがあり、専用ワイパーを開発したほど。スマートに似ていますが2人乗りではなく、もっと実用的な4人乗りです。

第2位はVWトゥアレグ(現行)。ポルシェカイエン、アウディQ7などとプラットフォームを共有するトゥアレグ。オンロード性能ではアウトバーンを270km/h巡航することを想定、という謳い文句どおり高速安定性に優れています。悪路走破性だって、しっかり確保。そんなトゥアレグも、最近では200万円ほどから狙えます。ポルシェのようにあからさまに高級ではなく、アウディのようにスマートに高級ではなく、“VWなのに”という意外性が素敵です。ちなみにW12エンジン搭載車は化け物です。

第1位はM・ベンツEクラス(現行)。来年あたりにフルモデルチェンジをしそうなEクラス。だからなのか、不景気なのか、年末にかけて中古車相場はガタ落ちしています。現行モデルながら新車時価格の3分の1ほどから狙えます。面白いのは排気量の大きなE500は新車時には高かったのに、中古車相場ではむしろ安めに推移していることです。需要と供給が中古車相場を支配している証です。街中でも高速でも、とにかく疲れ知らずな走りに驚かされます。今年最高のコストパフォーマーです。