高すぎず、質も悪くないという、100万~150万円という価格帯。ここが「安さ」と「満足度」を同時に満たすスイートスポット(おいしいところ)だが、ソフトな乗り心地やファニーなデザインが魅力の「癒し系」車も、この価格帯なら十分探せる。

RENAULT MEGANE ルノー メガーヌ(現行)

ルノー メガーヌ(現行)|輸入車の正解は100万~150万円!

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これぞ輸入車界の“オシリーナ”?
「主役からエキストラまで、画面に映る人物はすべて美男美女」という映画を想像してほしい。……暑苦しくて見る気になれないでしょ?クルマも同じ。「走ってるのはすべて高性能ジャーマンサルーン」なんて町がもしもあったら、そこはさぞかし居心地の悪い場所だろう。車社会の充実も「三の線」あってこそ、なのである。

で、あなたが三枚目路線を好む人であるなら、左ページ写真のプリティなお尻をもつ「ルノーメガーヌ」なんてどうだろう。斬新なメカはどこにもない。あるのはプリティなデザインと、石畳で鍛えられたしなやかな足回り&秀逸なシート。いってみればメガーヌはそれだけの車だ。

それだけなのになぜか、機能テンコ盛りの最新ドイツ車に乗る時以上に豊かな気持ちになるのは、不思議だが本当だ。きっとそれは昨年のベストセラー『求めない』の精神に似た境地なのだろう。モア&モアを求めてもそこには終着駅というものがないゆえ、結局は精神的に不幸になる。

だが「もっと!」と求めることをやめてみれば、今ここにあるモノだけで十分以上に幸せであることに気づく──という仕組みだ。

ユルいことばかり述べたが、メガーヌは決してユルいだけの車ではない。なにせ原産国はフランス。フランス人が戯画化される時はたいてい意地悪な感じに描かれるわけで、あれは彼らが「合理性の権化」であるゆえ。

そんな合理の国の人が作った車だから、高速道路などでひとたび速度が乗れば、メガーヌを含むフランス車はかなり「速い」。超高性能エンジンとかは「必要ないし」という合理的判断で載せないだけなのだ。そこんとこヨロシク!

VW NEW BEETLE CABRIOLET
フォルクスワーゲン ニュービートルカブリオレ(現行)

フォルクスワーゲン ニュービートルカブリオレ(現行)|輸入車の正解は100万~150万円!

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屋根付きニュービートルも十分癒し系だが、カブリオレとなるとその癒し効果は数倍に。ただ、150万円をちょい超える場合も


RENAULT KANGOO ルノー カングー(現行)

ルノー カングー(現行)|輸入車の正解は100万~150万円!

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なぜかお花屋さんの社長気分が味わえる人気の癒し系。当然ながらスポーティなクルマではないが、意外にも走りはまずまず!


FIAT PANDA  フィアット パンダ(現行)

フィアット パンダ(現行)|輸入車の正解は100万~150万円!

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ある意味日本のコンパクトカーと「似たようなモノ」といえなくもないが、その(特に内装の)デザインセンスは秀逸。癒されます
Report  編集部
※この記事は、インポートカーセンサー関東版4号(10・26発売号)の特集をWEB用に再構成したものです