那須の伝承～与一扇風絵巻～【那須高原SA（上）／東北自動車道】

栃木ブロックの予選で最優秀賞を獲得しグランプリ進出を果たしたのが東北自動車道の那須高原SA（上）の新メニュー「那須の伝承～与一扇風絵巻～」だ。この地方出身の武将で弓の名手であった那須与一が登場する「平家物語」屋島の戦い。それを地元の食材をふんだんに使った料理で表現した。

今回、那須高原SA（上）は「しもつかれ」や「鮎飯」といった栃木県伝統の味を取り入れたメニューを考案。しもつかれは郷土料理百選にも選ばれている料理で、正月に食べたときに余る鮭の頭と節分の豆を煮て作る保存食。この地ならではのものだ。また香魚ともいわれる鮎を土鍋で炊き上げた“鮎飯”は、郷土に伝わる「巻狩り汁」をかけることでふるさとの味が堪能できる。栃木県を代表するかんぴょうや湯葉といった食材も使われている。

「那須の伝承～与一扇風絵巻～」は、ふるさとの味をメニューに取り入れるだけでなく、盛りつけで那須与一伝を表現している点も面白い。盛込舟から里芋の那須与一が弓を弾き、デザートに配した的を狙うという演出や、鮎の巻物や那須鶏の根菜巻といった巻物で絵巻を表現しているところにもぜひ注目してほしい。

「今回のメニューはスタッフ全員で約2ヵ月をかけ考えたものです。野菜を多く作った体に優しい料理なので幅広い年代の方に楽しんでいただけると思います。ボリュームもありますから、ご家族で召し上がっていただくのも良いかと思います」とシェフはコメント。

郷土伝統の味を大切にしながら、その地に伝わる歴史も表現した「那須の伝承～与一扇風絵巻～」は1日限定20食、1380円（税込）で販売中。

• 第７回 NEXCO東日本 新メニューコンテスト
  NEXCO東日本管内のエリアを7ブロックに分け新メニューを競いあうイベント。7回目となる2013年のテーマは「ふるさとの味、再発見～郷土に伝わる伝統的な料理のアレンジメニュー～」。それぞれの地域ならではの味が楽しめるメニューが用意されている。カーセンサーでは地区予選を勝ち抜き3月7日の決勝大会でグランプリを狙う10メニューを紹介する。