スクリーンを飾ったあの名車、少ししか映らなかったけれど忘れがたい車…
そんな映画に登場した“気になる車”をカーセンサーnetで見つけよう!

アジアの若手スターが日本に集結!

頭文字<イニシャル>D THE MOVIE|映画の名車
(c)2005 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved.Based on the comic books and characters created by Shuichi Shigeno and first published in Japan by Kodansha Ltd.
走り屋の父親に英才教育をほどこされた少年が、豆腐配達用の旧車(ハチロク)で最新マシンを次々と峠でブチ抜いていく痛快なストーリーで大人気のご存じ『頭文字<イニシャル>D 』。四半世紀近く前に発売されたハチロクが今でも高値で売買されているのは、もちろん本作が要因。

そんな『頭文字D』を『インファナル・アフェア』のメガホンをとったアンドリュー・ラウとアラン・マックの2人が実写映画化すると聞いたときは胸が躍ったものだ。しかも主人公の藤原拓海役には台湾芸能界長者番付1位に輝いたジェイ・チョウが抜擢! このキャスティングは日本のみならず、アジア圏全体で大いに話題となった。

そうそうたるキャストだが、外国人が日本人役で出演するからして、そのやりとりは珍妙な部分もある。しかし、それすらも映画のスパイスに転化してしまうあたりが、さすがエンタメに精通した香港映画スタッフ。例えば拓海の親友・樹(チャップマン・トウ)と父親の文太(アンソニー・ウォン)のキャラクターが大胆にアレンジされており、彼らが繰り出すハイパーギャグは爆笑モノ。熱心な原作ファンは眉をひそめるかもしれないが、対照的に、バトルシーンは想像を絶するド迫力のドリフトやオーバーテイクのてんこ盛りで、ぶっ飛ぶこと必至だ。食わず嫌いをしていたらもったいない!!

頭文字<イニシャル>D THE MOVIE|映画の名車
(c)2005 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved.Based on the comic books and characters created by Shuichi Shigeno and first published in Japan by Kodansha Ltd.
DVD『頭文字<イニシャル>D THE MOVIE スタンダード・エディション』好評発売中! 05年・香港 監督=アンドリュー・ラウ/アラン・マック 出演:ジェイ・チョウ、鈴木杏、エディソン・チャン、ショーン・ユー、アンソニー・ウォンほか 発売=エイベックスマーケティング 3,990 円(税込)

+++映画に登場する車たち+++

トヨタスプリンタートレノAE86

頭文字<イニシャル>D THE MOVIE トヨタスプリンタートレノAE86|映画の名車
1983年5月に発売。自動車業界全体がFF化していく中で、軽量級FRとして登場。トヨタの名機4A-Gツインカムエンジンの軽い吹け上がりと、扱いやすい足回りで走り屋たちから圧倒的な支持を受けた。本編では伝説のドライバー藤原文太により巧妙なチューンがなされ、特にダウンヒルで真価が発揮される。ランエボを駆る須藤京一とのリベンジ戦ではなんと11,000回転まで回ろうかというレース用の5バルブエンジンを新たに搭載した。

マツダRX-7 FC-3S

頭文字<イニシャル>D THE MOVIE マツダRX-7 FC-3S|映画の名車
赤城レッドサンズを率いる高橋“キング・オブ・ストリート”涼介(エディソン・チャン)の愛車。1985年10月に初代RX-7のSA22からフルモデルチェンジを果たした。劇中では高次元のバランスをもつFCと、クレバーな頭脳で、涼介は公道最速理論を追求している。ちなみに涼介が施した主なチューニングはスポーツコンピュータ、EVCで設定ブースト0.9kg/c㎡、ブローオブバルブ、ツインプレートクラッチ、推定出力は280ps。

三菱ランサーエボリューションIII CE9A

頭文字<イニシャル>D THE MOVIE 三菱ランサーエボリューションIII CE9A|映画の名車
1995年1月に発売。日光いろは坂を拠点とするランエボだけの精鋭チーム「エンペラー」を率いるのが須藤京一の愛車。劇中で4WDこそ公道最速だと言い切る京一はジムカーナ仕込みのテクニックでこのランエボを自由自在に振り回す。特に複合コーナーで見せるカウンターアタックは圧巻。元々ラリー用に開発されたランエボを京一はさらにチューンナップ。トップクラスのレーステクノロジー「ミスファイヤリングシステム」を搭載し弱点といわれていたコーナリングの性能を格段に向上させた。
Text/伊熊恒介