ようやく暖かくなってきました。そこでモータースポーツにまつわる、ちょっとホットなニュースを。え! ご興味ない? そんなことおっしゃらずに。このところF1に限らず、モータースポーツの話題が過熱気味なのです!

モータースポーツ

■練習走行さえ生中継される過熱ぶり(SUPER GT発|3月14日、15日)

『スカパー!、J SPORTS、GTアソシエイションは、2015年3月14日(土)、15日(日)に岡山国際サーキットで行われる2015 SUPER GTの公式テストの模様を、3社で協力して国内初の生中継した』

これが公になったのは3月4日ですが、実際に3月14日と15日の2日間にわたり、SUPER GTの公式テストの模様が放映されました。どのあたりがニュースなのかと言いますと、放映されたのが本番のレースではなく、あくまで練習走行であること。

簡単にSUPER GT のことを説明しますと、純然たるレーシングマシンが走るGT500と、その多くが市販車をベースにしたマシンが走るGT300の2クラスが混走するレース。いずれもツーリングカーと呼ばれる、俗に言う「ハコ車」であるため感情移入しやすいのです。代表例では日産 GT-R、トヨタ RC F、BMW Z4、メルセデスベンツSLS AMGなど。舞台となった岡山国際サーキットには練習走行にもかかわらず1万4000人が集まったという統計もあります。

アジア随一の人気を誇るとも言われる、このレース。衛星放送とはいえ、練習試合からこれだけ熱いのですから、一度は生で観戦しておきたいものです。

▲とりわけ人気が加熱しているのはGT300。輸入、国産車含めマシンもバラエティに富んでいます。また使用タイヤ銘柄が統一されておらず、横浜ゴム、ブリヂストン、ダンロップなどタイヤウォーズも楽しめます ▲とりわけ人気が加熱しているのはGT300。輸入、国産車含めマシンもバラエティに富んでいます。また使用タイヤ銘柄が統一されておらず、横浜ゴム、ブリヂストン、ダンロップなどタイヤウォーズも楽しめます

モータースポーツ

■スーパーフォーミュラに可夢偉選手が参戦(全日本選手権スーパーフォーミュラ発|3月18日)

『東京お台場にあるフジテレビ本社で「2015年全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ 概要発表会」が開催された。今季も選手権は昨年と同じ全7大会で行われ、予選は全戦ノックアウト方式、第1戦から第6戦まではレース距離が250km、第7戦(最終戦)鈴鹿は2レース制となることが発表された。また、会場では今季参戦する11チーム19名のドライバーが紹介された』

トピックスとなったのは、その19名のドライバーの1人に小林可夢偉選手が名前を連ねたこと。昨シーズンはF1でケータハムと契約したものの、その後チームが消滅してしまったことから、日本人としてただ1人の現役F1ドライバーだった可夢偉選手の去就に注目が集まりました。今年の活躍の舞台に選んだのはスーパーフォーミュラだったのです。

ちなみにスーパーフォーミュラとはフューミュラ・ニッポンの後を受け継いだ国内最高峰のレース。昨年のシリーズチャンピオンはPETRONAS TEAM TOM'Sから参戦した中嶋一貴選手。父が元F1ドライバー中嶋 悟氏であることは有名。可夢偉選手との熱いバトルが見られそうです。

▲昨シーズンのシリーズチャンピオンである中嶋一貴選手のマシンNo.1 PETRONAS TOM'S SF14を囲んで、全選手で記念撮影。開幕戦は4月18~19日の鈴鹿サーキットとのこと ▲昨シーズンのシリーズチャンピオンである中嶋一貴選手のマシンNo.1 PETRONAS TOM'S SF14を囲んで、全選手で記念撮影。開幕戦は4月18~19日の鈴鹿サーキットとのこと

モータースポーツ

■MINI John Cooper Works、再びラリーで活躍へ(BMW発|3月16日)

『BMWは、モータースポーツを通じてMINIブランドのさらなる認知向上を目的とし、2015年実施の全日本ラリー選手権へ参戦するMINI Crossover Rally Team.を協賛する。MINI Crossover Rally Team.は、ドライバー大橋逸夫、コドライバー三浦昴の両名で構成され、MINI John Cooper Works Crossoverで参戦する』

そもそもJohn Cooper Worksとは? 1960年代にモータースポーツ界を席巻したジョン・クーパーという人物とそのファクトリーが由来で、1960年代にクラシックMINIで活躍。独自にチューニングしたMINIでモンテカルロ・ラリーを3度も制するという偉業を成し遂げているのです。

そのインパクトがあまりに強かったため、今でもクラシックMINI全体を指して「ミニクーパー」と(間違って)呼ばれることがあるほど。そのDNAを受け継ぐモデルとして、現在もMINI John Cooper Worksグレードが設定されています。その1台であるSUVタイプのMINI John Cooper Works Crossoverで全日本ラリー選手権へ参戦するというのですから、活躍が期待されます。こちらも注目しましょう。

▲ラリー専用にチューニングされたMINI John Cooper Works Crossover。▲ラリー専用にチューニングされたMINI John Cooper Works Crossover。正規ディーラーであるMINI大田が車両を提供しています。そしてBMWが様々な格好でサポートするというスタイルも新しいです ▲ラリー専用にチューニングされたMINI John Cooper Works Crossover。正規ディーラーであるMINI大田が車両を提供しています。そしてBMWが様々な格好でサポートするというスタイルも新しいです

イベント・キャンペーン

■タイヤの日に合わせて啓発キャンペーン始まる(横浜ゴム発|3月18日)

『横浜ゴムは4月4日~11日に「ヨコハマタイヤ春の安全啓発キャンペーン」を実施する。同キャンペーンは4月8日の「タイヤの日」に合わせて実施しているもので、車の利用や遠出のドライブが増える行楽シーズンにタイヤの定期点検やエコドライブに対する意識の向上を図るのが目的だ』

今回はモータースポーツに関する話題をピックアップしましたが、レースに関心を持てば持つほど、タイヤの存在が車にとって大きなものであることを再認識させられます。それは速く走るサーキットだけではなく、安全に走る一般道でも同じこと。空気圧を適正に保つことは省燃費にもつながります。

さて、このキャンペーンの実施場所は海老名サービスエリア・下りなど。安全啓発アイテムの配布に加え、空気圧や残溝、タイヤ損傷などをドライバーと一緒に確認する無料タイヤ点検(8日と11日のみ)を実施するというので、東名高速を利用する人は立ち寄ってみたいですね。

▲タイヤチェックのポイントは、空気圧、残りの溝、そして偏摩耗。まだスタッドレスを履いたままという方も、履き替えるタイミングであらためてチェックしておきたいですね ▲タイヤチェックのポイントは、空気圧、残りの溝、そして偏摩耗。まだスタッドレスを履いたままという方も、履き替えるタイミングであらためてチェックしておきたいですね

まとめ

2015年は車の話題が熱いですね。まるで国民のみんなが車に興味のあったかのような1989年を思い出させます。この年には、トヨタ セルシオ、ユーノス ロードスター、日産 スカイラインGT-R(R32)が生まれました。現在はニューモデルの話題だけでなく、自動運転や水素自動車などの新テクノロジー、モータースポーツ、チューニング&カスタマイズなど話題が尽きませんね。

text/ブンタ photo/折原弘之、日本レースプロモーション、ブンタ、横浜ゴム