▲9月28日から30日の3日間。幕張メッセで第1回カートラジャパンが開催されました ▲9月28日から30日の3日間。幕張メッセで第1回カートラジャパンが開催されました

キャンピングカーをはじめ車中泊グッズなど「車の楽しみ方」が広がる展示が多数

車で旅、宿泊、キャンプといえばキャンピングカーを思い描く人も多いかもしれませんが、キャンピングカーでなくても、車で旅をし、キャンプや車中泊を楽しんでいる人もたくさんいます。

「カートラジャパン」は、車種のカテゴリーに縛られることなく、「車の楽しみ方」として車旅に着目し、広く、そして一歩踏みこんで、幅広い提案をするイベントです。

会場には、車で泊まりながら旅をするカートラベルには最も魅力的なキャンピングカーの紹介をはじめ、車の中で楽しく快適に過ごすアイテムや思わず車で出かけてみたくなる場所、スポットの紹介などもあります。

このイベントが特徴的なのは、実際に体験できるという点です。

幕張メッセの屋外スペースには、キャンピングカーがずらりと勢揃い。宿泊体験ができる場も用意されていました。一言で「車旅」といっても幅広く奥深いものですから、見て触れて情報を得られるというのは嬉しいですね。

実際にキャンピングカーでの宿泊体験を用意

▲見上げると高層ビルがそびえ立ち、その下でキャンプをする。キャンプというと森の中、山へ野へというのが一般的。都会的な雰囲気の中での車中泊はとても新鮮でした▲見上げると高層ビルがそびえ立ち、その下でキャンプをする。キャンプというと森の中、山へ野へというのが一般的。都会的な雰囲気の中での車中泊はとても新鮮でした

初日の午前中は、一般に先駆けてメディアに公開されましたが、実はその前日、プレス向けにキャンピングカーの宿泊体験の企画も用意されていたのです。

幕張メッセには、何度も訪れていますし、朝早く行って並んだこともあります。ですが、夜宿泊するのは初めてです!

▲泊まったキャンピングカーはカムロードベース。普段、デュトロを所有する筆者にとって運転席まわりには見慣れた景色が広がっていた。しかし、後席はまるで別世界▲泊まったキャンピングカーはカムロードベース。普段、デュトロを所有する筆者にとって運転席まわりには見慣れた景色が広がっていた。しかし、後席はまるで別世界
▲TYハーバーさんのクラフトビールをサーブするトラックが会場に横付け。香りも華やかで、しっかりとビター。すっきりとして日ごろ慣れ親しんでいるビールとはまた別のイメージです。飲んだら乗るな! ではなく「飲みたいから、泊まるしかない!」なんですよね。たった1泊しただけで、ずいぶんいろんなことに気づかされるものです▲TYハーバーさんのクラフトビールをサーブするトラックが会場に横付け。香りも華やかで、しっかりとビター。すっきりとして日ごろ慣れ親しんでいるビールとはまた別のイメージです。飲んだら乗るな! ではなく「飲みたいから、泊まるしかない!」なんですよね。たった1泊しただけで、ずいぶんいろんなことに気づかされるものです

キャンピングカーショーなどに取材に行くと、どれも十分に魅力的に見えて、「いいな」「欲しいな」と指をくわえて見ているのですが、それでは魅力の半分にも触れられていないのかもしれません。

実際に買うわけではないですが、それでも「今晩ここに泊まるんだ」と思って説明を聞くのは違うものです。

前夜祭では楽しい生歌のライブに、美味しいクラフトビールもいただきました。そんなわけで、持ち込んで片付けようと思った原稿をほんの少し手を付けたのち、うとうとと寝てしまいました。

朝日とともに目が覚めれば、取材先の駐車場。車中泊、車の中で夢を見る。車好きにとってはこんなに素敵なことはないですよね。

ちょっぴりハードルの高いキャンピングカーを買うわけでなく、今の車のパフォーマンスを高める展示に注目

▲屋外にはこのライフプラグを利用した小型キャンピングカーLife Cubeも屋外に展示。小さなスペースには、冷蔵庫やエアコンなど充実の電気製品を収めつつ、電源は前のハイブリッドカーから取るというもの。これも今の時代にマッチしたミニマムキャンピングトレーラーと言えるでしょう▲屋外にはこのライフプラグを利用した小型キャンピングカーLife Cubeも屋外に展示。小さなスペースには、冷蔵庫やエアコンなど充実の電気製品を収めつつ、電源は前のハイブリッドカーから取るというもの。これも今の時代にマッチしたミニマムキャンピングトレーラーと言えるでしょう

車中泊向きの車を、新車で買おうとするとけっこう高いんですよね。中古車ベースで、あるいは今乗っている車でも車中泊パフォーマンスを高めることができるかもしれない。そんな展示もいくつかありました。

1つ目は原田車両設計(株)のライフプラグ。初代エスティマハイブリッドで大人気となった、ハイブリッドカーのバッテリーをアウトドアなどで使うことができる仕組み。最近のモデルでは、新車時にオプション装着はできるものの、後付けができず、中古車では付いているものを買うしか方法がありませんでした。

ライフプラグは、いわば後付けで外部給電ができるようになる仕組みなのです。最近ではハイブリッドカーの中古車も豊富ですし、今お乗りの方もいらっしゃるかもしれません。そんな車でこの仕組みを後付けしたら、たちまちアウトドアも身近になるかもしれません。

▲ベース車は持ち込みで作られるので、大きめなミニバン、商用車、ワンボックスなど様々な車で作ることが可能なのだそうです▲ベース車は持ち込みで作られるので、大きめなミニバン、商用車、ワンボックスなど様々な車で作ることが可能なのだそうです

また、小さな軽自動車のワゴンに2mのベッド、収納、家電製品が使える電装などを組み込んだのが、OKワゴン。実はこれ、国内製の家具の産地として有名な福岡県大川市の大川家具の職人さんの手で1台ずつ採寸、手作りされているのです。そんなこともあって、細かい仕様はオーダーメイド。そんなOKワゴン。

「カートラジャパン」開会式のあいさつの中で、JCTA日本カートラベル推進協会の田嶋伸博会長は「マナーの向上を啓蒙していきたい。」と触れていました。

カートラは本当にいいものです。必ず1つか2つ、予定にない新たな出会い、発見、気づきがあるように感じます。皆さんんもぜひ車で旅に出てみませんか?

▲同時開催の「いぬのきもちフェスタ」。愛犬家にとっては、ペットと一緒に旅行ができるのもカートラのメリットだ▲同時開催の「いぬのきもちフェスタ」。愛犬家にとっては、ペットと一緒に旅行ができるのもカートラのメリットだ
▲ボルボはラゲージスペースにフィットした犬用のケージも、モデルごとに用意している▲ボルボはラゲージスペースにフィットした犬用のケージも、モデルごとに用意している
text&photo/中込健太郎