CEATEC JAPAN 2015が示す「車の少し先の未来」。自動運転はもう安倍首相の鶴の一声次第!?
カテゴリー: レース&イベント
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2015/10/14
![▲CEATEC](http://wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_32006/151014CEATEC_001.jpg)
眠気を察知してくれるメガネなど市販化間近が続々登場
編集部A(以下、A):今、一瞬寝たでしょ?
ぴえいる(以下、ぴ):ね、寝てなんかないよ(震)。
A:たった30分、幕張メッセまで運転する間になんで居眠りできるんですか! まったく、人に運転させておいて……(怒)。
ぴ:寝てないってば! ただ、私のまぶたさんが最近メタボで、ちょっと重いんだよ……。
ひと回り以上も年下のAくんに車内で厳しく叱責されながらたどり着いた幕張メッセ。ここで10月7日~10日の4日間開催された、アジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展のCEATEC JAPAN 2015の取材を行うためだ。Aくんは「そんなぴえいるさんにぜひとも付けてほしいメガネがあるんです」という。それがJINS MEME(ジンズミーム)だ。
![▲デンソーブースに展示されていたJINS MEME(ジンズミーム)。自動車部品メーカーのデンソーとメガネメーカーのJ!NS、慶應義塾大学の産学協同によって開発された「今の自分の疲れや気分が見られるメガネ」。気になる価格はウェリントンタイプの「JINS MEME ES」が3万9000円(税抜)、スポーツサングラスタイプの「JINS MEME MT」が1万9000円(税抜)。全国のJINSショップ38店舗とJINS MEMEオンラインショップで販売される](http://wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_32006/151014CEATEC_002.jpg)
ぴ:あれ? どこかで見たよね?
A:お、老化が進む脳でも気がつきましたね? 実は昨年のCEATECでも展示されていた「J!NS Meme(ジンズミーム)」です。
ぴ:いちいち失礼なヤツだ……。確か、このメガネが眼の角膜の微量な電位差を分析して「この人は今眠い!」と判断したらスマホから注意喚起してくれるやつだよね?
A:そう、さっきの幕張に向かう途中のぴえいるさんにピッタリですね。
ぴ:まだ根に持っているの(ヤレヤレ)。あ、そういえばあのときは「2015年春に販売予定」とか言ってなかったっけ?
A:遅れているらしいですが「もう間もなく!」だそうです(※取材後、11月5日に発売されることが正式に発表された)
![▲こちらも、デンソーブースにあったKKP(くるくるピ)。手元(ハンドル右の丸い装置)でスマホをコントロールできる。Bluetoothを利用。運転中でも手元の動作だけでカーナビアプリや音楽アプリを簡単に操作できる](http://wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_32006/151014CEATEC_003.jpg)
ぴ:これは5月の「人とくるまのテクノロジー展」でもあったね。というか、そのときにクラウドファンディングされていたんで思わず支援(購入)したやつだ。そういえば、もうそろそろ届くはず……
A:ぴえいるさんみたいに、車内でスマートフォンのカーナビアプリや音楽アプリを使う人には便利ですよね。ぴえいるさんが買った先行販売を終えて、間もなく本格的に販売が開始されます。
ぴ:こんな風に、ただ未来の技術を感じさせるだけでなく、今後の実用化が期待できる技術がまだまだありそうだね。
A:じゃあ、もっと見て回りましょうか。
![▲以下、会場にあった間もなく実用化される、ないし実用化されそうな技術を紹介する。こちらはDPTの「19box」。Bluetooth対応カーオーディオやスピーカーが普及しているが、それらが接続できるのは1つのスマホのみ。例えば友達のスマホの音楽に切り替える場合は、接続している自分のスマホを解除して友達のスマホを登録して……と手間がかかる。しかしこの19box=ジュークボックスに複数のスマホを接続して、19boxをBluetooth対応カーオーディオなどに接続すれば4台までのスマホの音楽を選んで聞くことができる。2016年春に販売予定](http://wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_32006/151014CEATEC_004.jpg)
![▲ホンダの「POWER EXPORTER 9000」。燃料電池車やPHEV、EVなどの電気を家庭用電源に変換する外部給電器だ。例えば災害時などに役立つだろう。しかもホンダ車以外の燃料電池車やPHEV、EVにも対応している(V2Lガイドラインに対応した車種)。10月末の東京モーターショーで価格が発表される予定](http://wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_32006/151014CEATEC_005.jpg)
![▲スタンレーで展示されていた「路面照射信号灯」。上記(画像下部)の3機能は法規的にも問題がないので、採用する自動車メーカーがあればすぐにでも実用化が可能だという。例えば、駐車場からバックする際に照射する機能(写真の真ん中)は、音のしない電気自動車や、発進時にEVモードになるHV車に採用されると便利そう](http://wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_32006/151014CEATEC_006.jpg)
![▲そして、やはり多かったのが自動運転に関する技術。車だけでなく、交差点の信号など道路から様々な情報を得られるデバイスが各社から発表されていた。出展していた某メーカーの方によれば、自動運転技術は技術的にはほぼできているのだそう。後は規制や法規などの課題をクリアすれば夢の自動運転は現実に!?](http://wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_32006/151014CEATEC_007.jpg)
ぴ:自動化運転は、万が一事故が起こった場合に誰の責任になるかなど、規制緩和や法整備などをクリアすればすぐにでもできそうだなー。
A:安倍総理が先日「2020年までに自動運転の実用化と普及を実現させる」と言ってましたけど、後は政治的決断がカギかも知れないですね。
ぴ:自動運転が実現すれば、1人でも移動中に眠れるし、もうAくんも要らないコだね。はっはっは!
A:……