アメリカ・カリフォルニア州ロングビーチで行われたインディカー・シリーズ第3戦で佐藤琢磨選手が初優勝を決め、同シリーズで初の日本人ウイナーが誕生した。

琢磨選手は鈴鹿サーキットで行われているレーシングスクールを卒業後、イギリスF3シリーズで活躍。その後、F1世界選手権に参戦しホンダエンジンとともに世界を舞台に活躍してきた。2004年のF1アメリカグランプリでは日本人最高タイの3位を記録している。2010年からはインディカー・シリーズに参戦しており、昨シーズンは第11戦エドモントンで2位を獲得していた。

今大会、予選4番手からスタートした琢磨選手は、絶好のスタートを決めポジションアップ。その後、巧みなピットワークにより首位に浮上すると、他を寄せつけない走りでレースをリード。そのまま後続に大差をつけ優勝した。今大会での優勝で琢磨選手は年間ポイントランキングで2位に浮上した。

琢磨選手はレース後、「最高の週末になりました。チームはすばらしい仕事をしてくれました。マシンはパワフルでプッシュして走り続けることができました。この優勝は日本人にとって良いニュースになるはずです。東日本大震災後、日本は本当につらい時間を過ごしてきました。日本時間ではまだ明け方ですが、良いニュースを皆さんに届けることができて、本当に嬉しいです」とコメントした。

次戦は5月5日にブラジル・サンパウロで行われる。

Text/石川茂幸

すばらしいチームワークにより佐藤琢磨選手はレース中盤にトップに浮上。そのままのポジションで逃げ切り日本人初のウイナーに

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表彰式では日本の国旗を高らかに掲げ、この喜びを日本から応援してくれているファンの皆さんに届けたいとコメント

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