スバルテクニカインターナショナル(STI)が5月に開催されるニュルブルクリンク24時間レース参戦車両のテスト走行を富士スピードウェイで行った。2年連続でクラス優勝を果たしたスバルWRX STIが大会3連覇へ向け走り出した。

2008年から始まったスバルのニュルブルクリンク24時間レースへの挑戦は今年で6年目を迎える。排気量2L以下のターボ車が参戦するSP3Tクラスで3連覇を目指す今年のマシンは、昨年までのノウハウを生かし、空力や燃料タンク位置の改良による車重バランスの見直し、BBS製マグネシウム鍛造ホイールの採用などで高速コーナーでのタイムアップが図られた。さらに3月にはシーケンシャルギアボックスの搭載も予定されており、レース本番だけでなく予選からトップを狙えるマシンを目指し開発されている。

ドライバーは吉田寿博選手と佐々木孝太選手に加え、欧州ドライバー2名を加えた4名の予定。STIモータースポーツプロジェクト室長である辰己英治氏が総監督、STIパワーユニット技術部主査の小澤正弘氏が監督としてチームを牽引する。またメカニックには新潟スバルの藤田さん、埼玉スバルの石原さん、千葉スバルの井原さん、名古屋スバルの久保田さん、大阪スバルの田村さん、広島スバルの小林さんの計6名が、スバルディーラーのサービスマンを代表してレースに参加する。

世界一過酷なコースといわれるドイツ・ニュルブルクリンクでの耐久レースに挑むスバルWRX STI。改造範囲が限られた市販車に近い車両でのレースとなるだけに、ベース車のもつポテンシャルが試される。5月19日の決勝スタートが今から楽しみだ。

大会3連覇を目指して新たに用意されたスバルWRX STI。高速コーナーでのタイムアップが図られたマシンで予選からトップを狙う

大会3連覇を目指して新たに用意作されたスバルWRX STI。高速コーナーでのタイムアップが図られたマシンで予選からトップを狙う

ミスターSTI、辰己総監督もニューマシンの仕上がりにご機嫌の様子。テスト走行を終えたドライバーたちも扱いやすくなったとコメント

ミスターSTI、辰己総監督(右)もニューマシンの仕上がりにご機嫌の様子。テスト走行を終えたドライバーたちも扱いやすくなったとコメント

スバルディーラーで活躍する現役サービスマンがメカニックとして参加。日頃の経験を生かし、チーム一丸となって連覇を目指す

スバルディーラーで活躍する現役サービスマンがメカニックとして参加。日頃の経験を生かし、チーム一丸となって連覇を目指す