NASVAが国内販売実績の多い車種を選出しテスト、安全性能を総合的に評価

新・安全性能総合評価ファイブスター賞受賞者|日刊カーセンサー
独立行政法人自動車事故対策機構 NASVAが、平成23年度の自動車アセスメントの結果発表を行い、最も安全性能が高いモデルとしてレクサス CT200hがJNCAP大賞を受賞しました。

自動車アセスメントは、国内の販売実績が多かった乗用車を選定し、乗員保護や歩行者保護の試験を実施、自動車の総合的な安全性能を評価するもの。自動車アセスメントの実施は、ユーザーにとっては安全性を重視した車選びの参考になり、またメーカーに対してはより安全な車の開発を促すきっかけになっています。

試験は、フルフラップとオフセットの前面衝突と側面衝突の衝突安全評価に加え、2003年からは歩行者への衝撃を低減させる歩行者頭部保護性能の評価が加えられています。さらに今回は歩行者の脚部への衝撃を低減させる保護性能、電気自動車やハイブリッドカーに対しては、衝突後の感電保護性能評価を実施。試験は年を追うごとに項目が追加され、どんなケースで、誰に対してでも安全が保持されるよう求められています。

これらの試験結果をもとに、評価が高かった車を「新・安全性能総合評価ファイブスター賞」として選定し、今年度はレクサス CT200h、日産 エルグランド、スバル レガシィが選ばれました。そして、そのなかで最も高い評価を得たレクサス CT200hがJNCAP大賞を受賞しました。

  • CT200h|日刊カーセンサー
  • AUDI A1|日刊カーセンサー

(写真左)前面衝突試験の様子。時速55kmでコンクリート製のバリアに衝突させています。(写真右)発表会の会場には、他の試験車両も展示。ボンネットが激しくつぶされた車でも、車内には十分なスペースが残されていました。衝撃を吸収して壊れる箇所をつくり、人間を保護するよう機能しているのが一目瞭然


独立行政法人 自動車事故対策機構
http://www.nasva.go.jp/mamoru/

Text/カーセンサー編集部