いまがブーム! 女子キャンプの1日に密着してきた
2018/08/21
キャンプシーンが変わりつつある。ファミリーキャンプから、オートキャンプへ。そして現在は自分が好きなことをキャンプで楽しむスタイルが浸透してきた。その変化の一翼を、クルマは一種の“キャンプ道具”として担う。
近年、釣りガールやカープ女子など○○系女子(ガール)が話題を集めているが、その中で「ブーム到来か」とささやかれているのがキャンプ女子。キャンプという非日常での女子会に、注目が集まっているようだ。今回は、関西に住むキャンプ女子の1日に密着。その実態に迫った。
女子会を大自然で。女のコの女のコによる女のコのためのキャンプ
「コレ重いから、気ぃつけてな」
そう気遣いながら荷物を降ろすmomoさん。彼女のキャンプ歴は20年を超える。
「お父さんがアウトドア好きやったから、3歳頃からキャンプしてんのかなぁ? 社会人になって自分でもギアを揃えて、その趣味に合わせてクルマもスズキ ハスラーを新調しました。今では年10回ぐらいキャンプしてるかも(笑)。そのうち1~2回が女子キャンプって感じ」
彼女にとって、キャンプは息抜きそのもの。「来週キャンプ行かへん?」といったように、良い意味で、キャンプに対する“特別感”がない。
男女でキャンプに行くと「ココは俺たちに任せて、女のコたちはゆっくりしてて」という声をキャンプ場ではよく聞くが、女子キャンプは違う。当然、力仕事も女子だけでやらなければならない。
「女子キャンプじゃなかったら、ホンマは力仕事を男性にお任せしたい(笑)。でも、女のコだけやからこその魅力が女子キャンプにはあります。例えば大自然の中で、女子会みたいに、異性を気にせずガールズトークできることとか(笑)」
印象的だったのは、テント内がインテリアショップさながらに、かわいらしかったこと。オーダーで作った棚に、食器やコップ、ランタンなどがキレイにディスプレイされている。
「みんなでかわいいアイテムを持ち寄って、かわいらしく飾り付ける! というのが、私たちの中では定番。誰かに任せるのでなく、“みんなで世界観を作る”っていうのが面白いんです」
料理シーンも、まさに女子会。「クルトンどこにしまったっけ?」「え、そこになかったっけ?」そんな会話が料理中に聞こえてくる。
キャンプメニューの定番といえば、豪快にお肉を焼いてワイワイ楽しむBBQ。ファミリーキャンプなら、カレーライスが鉄板だろう。そんな先入観のせいか、クルトンという材料に違和感を覚えた。
「今日のメニューは、チーズフォンデュとフルーツオープンサンド、サラダ、そしてポタージュ! はい、じゃあみんな手を合わせて!」
オシャレな料理がテーブルに並べられてる。先ほど会話で出ていたクルトンはポタージュに。そんなひと手間も省かないのが、女子キャンプのキャンプ飯だ。
「はい、チーズ!」
オシャレな料理に、かわいらしいテントサイト。そして、この大自然。インスタ映えする空間で、気兼ねなくガールズトークできる。それが女子キャンプの魅力。その中でクルマは移動手段としてだけでなく、その一幕に彩りを添える存在なのかもしれない。
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