ミュージシャン・奇妙礼太郎が語る“間違いなしのクルマ選び”|Carsensor IN MY LIFE


「TENSAI BAND II(前「天才バンド」)」や「アニメーションズ」のボーカルであり、数々のCMソングでも知られる大阪出身のミュージシャン・奇妙礼太郎さん。突出した表現力で歌いあげる音楽家であると同時に、実はかなりのクルマ好きだ。

最初に乗ったのはホンダ ビート。そこから数台乗り継ぎ、そして今、新たなクルマの購入を考えているという。「クルマは見ているだけで楽しい」という彼ならではの、クルマ選びに迫った。

日常が楽しくなりそうな、クルマに乗りたい

ルノー トゥインゴ

自他ともに認めるカーマニアになったきっかけは、自動車評論・徳大寺有恒さんの『間違いだらけのクルマ選び』(草思社文庫)という本だった。

12歳の夏休み、サンフランシスコの親戚の家に遊びに行った際に本屋で発見。親戚のお兄さんがクルマ好きだったため、「クルマの本でも読んでみようか」と購入した。読んでみると、物語性すら感じさせる徳大寺さんの批評に、幼き奇妙さんは熱中。本の小口が真っ黒になるほど読み込んだ。

こうして、クルマの世界にのめり込んでいった奇妙さんは、19歳で免許を取得。20歳で、中古のホンダ ビートを手に入れる。

「乗っていて楽しいクルマでした。形も好きでしたが、屋根が開くのがやっぱり最高! 今でも乗りたいくらいですね(笑)。あの時代に、あんな小さいボディにあれだけの機能を詰め込むって、本当に信じがたいことでした」

ルノー トゥインゴ

ビートは2年ほど乗り続けた。その10年後、銀色のポルシェ911を購入。このクルマは奇妙さんのバンド・奇妙礼太郎トラベルスイング楽団の『どばどばどかん』という曲のMVにも登場する。

「ビートを手放してからは全然クルマに乗ってなかったんです。大阪から東京に引っ越してきて、なんとなくクルマを買おうかなと思って。そういえば僕、クルマ好きだったなって(笑)。それで通帳とカーセンサーを見たら、『あれ? 買えるな』と」

911を選んだのは、ビートと同様に形が気に入ったから。“THEスポーツカー”というイメージも好印象だった。ただ、購入に踏み切れた理由は半分ウケ狙いもあったという。

「急にポルシェを買ったら、友達がめっちゃ笑うかなと(笑)。でも、皆が憧れるようなクルマですし、僕にとっては音楽の仕事をしたお金で買った初めてのクルマだった。……だから、うれしさのあまりMVに出してしまいました(笑)」

ルノー トゥインゴ

その911から現在の愛車に乗り替え、そして今、次のクルマの購入を検討しているという。候補はいくつかある。例えば、ケータハム スーパー7、シトロエン 2CV、フィアット 500、スズキ ジムニー、ミニ モーク、ホンダ S660、ルノー トゥインゴなどなど。いずれも個性的なクルマだが……。

「どれも日常がめっちゃ楽しくなりそうなクルマでしょ? 全部、乗れたら良いんだけどね(笑)」

乗りたいクルマに思いを馳せ、クルマ選びを楽しみ尽くす

ルノー トゥインゴ

その候補の一つ、トゥインゴを用意し奇妙さんに試乗してもらった。

「めっちゃいいね! さっぱりしていて、機嫌を取りにきていない感じが良い。『私、こうなんで。よかったらどうぞ』みたいな(笑)。こびてないというより、はっきりと割り切っている。アレもコレもじゃない。後ろのはめ殺しの窓とか、めっちゃ好き。『そんな使わないでしょ? 去年何回開けてました? 4回でしょ? いらないです、いらないです』みたいな(笑)」

すっかり気に入った様子で、子どものような笑顔を見せる奇妙さん。トゥインゴを次の愛車にしたいかと尋ねると「その可能性はめっちゃありますね(笑)。走りも楽しかったけど、見た目も気に入りましたし。この、大人っぽい赤色も良いね。ちょっと阪急電車感がある(笑)」

ルノー トゥインゴ

奇妙さんにとって楽しいクルマこそが、乗りたいクルマ。その楽しさの根底には“クルマへの愛”がある。

「僕は自動車というモノ自体が、どうしようもなく好きなんです。人気のないクルマを見るのも好きですし、『こんなん誰が考えてん』というようなヘンなクルマも好き。それこそ、クルマの乗り替えを検討中やけど、カーセンサーを見ながら『どうしようかな~』って、考える時間も大好きなんです」

好きだから、クルマを見るだけでワクワクする。好きだから、まだ見ぬ愛車との生活に胸を高鳴らせてドキドキする。購入の前から後まで、どこを切り取っても楽しさしか見当たらない奇妙さんのクルマ選びこそ“間違いのないクルマ選び”だ。

ミュージシャン・奇妙礼太郎が語る“間違いなしのクルマ選び”

カタチがかっこよくて、ほどよい大きさがベスト

 

クルマを選び際は、自分に合ったサイズ感も重要。僕はほとんど1人で乗っていて、荷物も楽器くらいなので、大きなクルマじゃなくていいんです。1人+楽器だから後席が狭くてもいいし、2シーターでもOK。ほどよい大きさで、乗っていて楽しいクルマが好きですね。

文/山口智弘 写真/杉田裕一[BGHE] ヘアメイク/横山雷志郎(yolken)

PROFILE
奇妙礼太郎:ミュージシャン。2008年に大阪で、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団を結成。2016年に解散。現在は「アニメーションズ」や「TENSAI BAND II(前「天才バンド」)」でボーカルを担当し、ソロとしても活動している。2017年にはソロとして、メジャー初アルバム『YOU ARE SEXY』をリリースした。