ドアミラーを見やすく親水コーティング【しっかりメンテ編】
カテゴリー: カーライフ
タグ:
2013/07/15
ミラー表面の油膜を落とす。ガラス用研磨剤を使うと表面を傷付けてしまうので、ミラー専用の研磨剤をつかうこと
親水コート剤は液体タイプやスプレータイプなどがある。今回は液体タイプを使用。揮発しやすいのでスポンジに適量取りながら塗布する
製品によっては効果が5ヵ月くらいもつアイテムもある。親水コーティングを施したミラーのお手入れは、サッと洗い流すだけ
作業後のミラーに水を掛けたところ。水滴が残らず薄い膜になっているのがわかる。乱反射が抑えられとても見やすい
風が当たらないミラーは撥水も効果なし?
どうしたら雨天時の濡れたドアミラーを見やすくできるのか…。これはドライバーを長年悩ませてきた問題でした。走行風が当たらないためにウインドウ用の撥水コーティング剤を塗っても水滴が流れず、ミラー表面を漂うばかりでかえって見にくくなってしまうのです。では、どんな方法がふさわしいのでしょうか?
その正解は“親水”にありました。ちなみに親水とは、水をはじく撥水とは逆の状態を指す言葉。表面に付いた雨粒がペタッと薄い水の膜になる状態のことを言います。通常、何も施工していないミラーの表面は油膜などによって中途半端に水をはじく、いわば半撥水の状態。不均一な水滴が付き、それらが乱反射を起こすために見にくいのですが、ガラス面の汚れを落とし、コーティング剤を塗ることで親水状態に変えることができます。
下準備の丁寧さが耐久性の差に出ます!
ミラーの親水コーテイングは、まず油膜落としから。このあたりはフロントガラスの撥水コーティングと同じですが、ミラー専用の研磨剤を使います。ガラス用の研磨剤を使っても良さそうなものですが、現代の車に採用されているミラーは樹脂製のベースに金属やガラスを薄くコーティングしたものがほとんど。柔らかい材質なので、ガラス用研磨剤を使うと表面を傷付けてしまうのです。
研磨剤を使って油膜を隅々まで丁寧に落とします。硬めのスポンジに適量取りながら作業しましょう。実はこの作業だけでも親水状態になるのですが、効果が長持ちしません。表面の汚れが落ち、いわば素肌をさらしている状態なので、あっという間に汚れてしまうのです。
乱反射が抑えられて、スッキリ
そこでミラー専用として発売されている親水コート剤を使います。液体、スプレーなど様々なタイプがありますので好みで選びましょう。液体の場合は清潔なウエスやスポンジに適量取り、薄く伸ばしていきます。作業は以上で終了! 思ったより簡単でしょ? ミラーに付いた水滴は薄い膜になり、乱反射が抑えられてスッキリと見やすくなります。
ところで最近は親水だけでなく、時速0kmでも水滴が付かない“超撥水”がウリのコーティング剤もミラー用ケミカルとして登場しています。
ミラーの親水コーティングには「プロスタッフ キイロビンミラクリア」や「カーメイト リア・サイド・ミラー用親水ガラスコート」などがオススメです。
サイドミラーのコーティングにオススメの商品はこちら
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
関連記事