ATとカーナビの分野で世界トップクラスの実績を誇るメーカー、アイシン・エィ・ダブリュ。カーナビではなかなか表に名前が出ていないため、意外に思う人も多くいると思いますが、実は数多くの自動車メーカー純正カーナビを手がけている会社です。そんなアイシン・エィ・ダブリュが、スマホ向けにリリースしたアプリが「NAVIelite」(ナビエリート)。価格はiOS版とAndroid版ともに3800円/年です。

昨年1月、スマホ向けに「dribrain(ドライブレイン)」というブランドを立ち上げた同社。その第1弾となるアプリがこの「NAVIelite」です。【図1】を見て「どこかで見たことある」と思った人もいるのではないでしょうか。それもそのはず、前述した通り、自動車メーカー純正カーナビのノウハウが、このアプリにもいかんなく搭載されています。

例えば、【図2】の検索機能ではYahoo! JAPANで現在地や目的地の周辺施設が検索できるなど、ネットとも連携して目的地をいち早く表示してくれます。

また、【図3】や【図4】のように、専用の市街地詳細地図や高速道路地図が用意されているなど、地図表示が多彩であったり、データ量の豊富さ、案内のわかりやすさが際立っています。言ってしまえば、純正カーナビをそのままスマホのアプリに移植したといってもいいほどの高機能です。

さらに通信が使えるスマホの利点を活用し、リアルタイムの渋滞情報はもちろん、アップデートも年6回ときめ細かく行われます。

このように優れたアプリですが、あえてひとつ注意点を挙げるとすれば、市街地も含め地図データなどをすべてスマホ側にダウンロードするため、それなりの容量が必要なことです。Android端末の場合は外部メディアが使えるので、それを活用するなどしてスマホのメモリー残量には気を配ってください。

Text/高山正寬

「NAVIelite」(ナビエリート)。iOS版、Android版ともに3800円/年。条件/iOS4.1以上。Android2.3.3以上。詳細はiTunesおよびGoogle playで確認を

「NAVIelite」(ナビエリート)。iOS版、Android版ともに3800円/年。条件/iOS4.1以上。Android2.3.3以上。詳細はiTunesおよびGoogle playで確認を

【図1】自動車メーカー純正カーナビと同様に、多彩な地図表示や交差点案内図などをスマホの画面内に見やすく配置

【図1】自動車メーカー純正カーナビと同様に、多彩な地図表示や交差点案内図などをスマホの画面内に見やすく配置

【図2】目的地の検索方法も多彩。さらにYahoo!やFacebookなどの情報を目的地検索等に活用できる「クロスリンク機能」もあって便利

【図2】目的地の検索方法も多彩。さらにYahoo!やFacebookなどの情報を目的地検索等に活用できる「クロスリンク機能」もあって便利

【図3】市販のカーナビと同様に2画面表示が可能。縮尺や方位、地図のタイプも好みでカスタマイズできる

【図3】市販のカーナビと同様に2画面表示が可能。縮尺や方位、地図のタイプも好みでカスタマイズできる

【図4】都市高速や高速道路を走行する際は専用マップが便利。一般道表示画面より見やすい簡易型の地図となる

【図4】都市高速や高速道路を走行する際は専用マップが便利。一般道表示画面より見やすい簡易型の地図となる