ブリヂストンは6月12日、タイヤのサイド面にカラーリングを施した「カラーサイドタイヤ」を7月1日から販売することを発表した。同社の低燃費タイヤブランドであるエコピアの中でも転がり抵抗性能「AAA」、ウェットグリップ性能「a」という最高グレードを獲得している「エコピア EP001S」と電気自動車専用タイヤ「エコピア EV-01」にカラーリングを施し、「エコピア EP001S カラーサイド」「エコピア EV-01 カラーサイド」として販売する。

空気を入れたタイヤが登場したのは1880年のこと。当時は乗り心地こそ良いがとても壊れやすいものだったという。その耐久性を向上させるため1912年にカーボンブラックを配合したタイヤが登場。以降、現在に至るまでタイヤは「黒くて丸いゴム製品」であった。ブリヂストンはタイヤにもファッション性や独自性を表現できないものかとタイヤサイド面へのプリント技術の研究・開発に着手。昨年1月の東京オートサロンで技術発表を行い、今回カラーサイドタイヤの販売にこぎつけた。

今回の製品には、塗装の変色を防ぐ「ペインタブルゴム」、伸縮性/接着性/耐外傷性に優れ、環境にも優しい「アクリル系UV効果樹種インク」という2つの先進技術が採用されている。今後、カスタマイズやロゴデザインなどが自在にでき、塗り替えも可能な技術へと進化させていきたいとブリヂストンの開発者は語る。

サイズ展開は両モデルともに195/65R15 91Hと205/55R16 91Vの2サイズ。まずは「エコピア EP001S カラーサイド」の195/65R15 91Hを7月1日より販売し、その他のモデル・サイズは10月1日より販売される。

タイヤのサイド部分に変色防止に優れたペインタブルゴムを採用し、新開発のインクで塗装。色があるとタイヤの印象は大きく変わる

タイヤのサイド部分に変色防止に優れたペインタブルゴムを採用し、新開発のインクで塗装。色があるとタイヤの印象は大きく変わる

EV専用のカラーサイドタイヤ「エコピアEV-01 カラーサイド」も10月より販売が開始される。このタイヤを装着した日産リーフもお披露目された

EV専用のカラーサイドタイヤ「エコピアEV-01 カラーサイド」も10月より販売が開始される。このタイヤを装着した日産リーフもお披露目された

今後、もっと自由にデザインしてもらえるようにカラーサイド技術を磨いていきたいと語ったブリヂストンで先進技術開発を担当する川合氏(右)

今後、もっと自由にデザインしてもらえるようにカラーサイド技術を磨いていきたいと語ったブリヂストンで先進技術開発を担当する川合氏(右)