スズキ セルボ 【フルモデルチェンジ】
カテゴリー: スズキの試乗レポート
2007/03/23
軽自動車の進化を証明する安定感あるハンドリング
◆テスト車両:TX(2WD)、T(2WD)
■車両価格:TX(2WD):124万7400円、T(2WD):114万2400円
■主要諸元:TX
●駆動方式:FF
●トランスミッション:4AT
●全長3395×全幅1475×全高1535㎜
●ホイールベース:2360㎜
●車両重量:810㎏
●乗車定員:4人
●エンジン種類:直3DOHCターボ
●総排気量:658cc
●最高出力:44kW(60ps)/6000rpm
●最大トルク:83N・m(8.5㎏-m)/3000rpm
●使用燃料:無鉛レギュラー
●燃料タンク容量:30L
●10・15モード燃費:19.8㎞/L
●タイヤサイズ(前/後):165/55R14
◆コンセプト
8年ぶりに復活。軽自動車の新しい魅力を提案する一台
良く走るし、かかるお金も少なくて済むし…ということで、最近は都心部でも人気が高い軽自動車。各メーカーもこうした需要の変化に機敏に反応すべく、広さや可愛らしさ以外にも魅力をもたせた新型車の開発を盛んに進めている。今回登場したセルボもまさにそうした中の一台と言えるだろう。
セルボはスズキがクーペなどスペシャリティ風の軽に好んで使う名前だが、8年ぶりの復活となった新型は、全高を1535㎜とした正調5ドアセダン。キリッとした表情と前傾したキャラクターラインをもつカタマリ感の強いスタイリングや、やや硬めにセットされた足回りなど、欧州コンパクトのような持ち味が特徴だ。装備の充実度も高く、胸を張って乗れる新しい軽自動車というわけである。
◆室内&荷室空間
まるでブランド品を思わせる独特な雰囲気のインパネ周り
正面はルイ・ヴィトンのエピを思わせる横縞、ダッシュボード上面は革シボ調と面材を変えている。インパネは、一部にクロームのラインを配したり、左右にS字型の緩いカーブを描くなど質感に気を使っている。小さいながらも相応の高級感を出そうというわけだ。
こうした量感のあるインパネに加え、フロントウィンドウの傾斜が強く、サイドも切れ上がったショルダーラインの関係で窓は小さめで室内は包まれ感が強い。広々としたイメージは薄いのだが、後席足元は深いし、シートも大柄でクッションが良く居心地は悪くなかった。
ラゲージルームもフロアが高く、後席の折り畳みは左右5:5の背もたれ前倒しのみとシンプルだが、容積は実用的だ。
◆ドライブフィール
乗り味はやや硬めだがステアリングフィールは良い
グレードはTX/T/Gの3種。上位2車種はM(マイルド)ターボと称する低過給の60psで、Gのみ54psの自然吸気。ミッションはターボがMTモード付き、Gが通常の4速ATとなる。
今回はTXを中心に試乗。エンジンは低速域から力があり加減速の多い街中で反応が特に良いし、ステアリングもどっしりとしたタッチで安心感がある。この辺は既存のライトな味わいの軽とは一線を画すが、同時にサスも硬めで、乗り心地が落ち着きに欠けるのは残念。タイヤが一回り小さいGのほうがバランスが良さそうだ。
TXは外観もエアロ付きで「頑張った感」が強い。標準ボディをさらりと乗りこなすほうがお洒落だろう。Gのマイルドな足にターボの組み合わせがあればベスト。
◆こんな人にオススメ
軽ということをあまり意識させず、小型車から自然にダウンサイジングしてもらおうというのが作り手側の狙いのはず。存在感のあるスタイル、質感の高い内装は確かに既存の軽とは違っていて相応の満足が得られるはずだ。手ごろな足を探しているけれど、どうせ乗るならちょっとしたお洒落さも欲しいと思う人には、格好の一台となるはず。
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(Tester/石川芳雄 Photo/尾形和美、桜井健雄)
◆テスト車両:TX(2WD)、T(2WD)
■車両価格:TX(2WD):124万7400円、T(2WD):114万2400円
■主要諸元:TX
●駆動方式:FF
●トランスミッション:4AT
●全長3395×全幅1475×全高1535㎜
●ホイールベース:2360㎜
●車両重量:810㎏
●乗車定員:4人
●エンジン種類:直3DOHCターボ
●総排気量:658cc
●最高出力:44kW(60ps)/6000rpm
●最大トルク:83N・m(8.5㎏-m)/3000rpm
●使用燃料:無鉛レギュラー
●燃料タンク容量:30L
●10・15モード燃費:19.8㎞/L
●タイヤサイズ(前/後):165/55R14
◆コンセプト
8年ぶりに復活。軽自動車の新しい魅力を提案する一台
良く走るし、かかるお金も少なくて済むし…ということで、最近は都心部でも人気が高い軽自動車。各メーカーもこうした需要の変化に機敏に反応すべく、広さや可愛らしさ以外にも魅力をもたせた新型車の開発を盛んに進めている。今回登場したセルボもまさにそうした中の一台と言えるだろう。
セルボはスズキがクーペなどスペシャリティ風の軽に好んで使う名前だが、8年ぶりの復活となった新型は、全高を1535㎜とした正調5ドアセダン。キリッとした表情と前傾したキャラクターラインをもつカタマリ感の強いスタイリングや、やや硬めにセットされた足回りなど、欧州コンパクトのような持ち味が特徴だ。装備の充実度も高く、胸を張って乗れる新しい軽自動車というわけである。
◆室内&荷室空間
まるでブランド品を思わせる独特な雰囲気のインパネ周り
正面はルイ・ヴィトンのエピを思わせる横縞、ダッシュボード上面は革シボ調と面材を変えている。インパネは、一部にクロームのラインを配したり、左右にS字型の緩いカーブを描くなど質感に気を使っている。小さいながらも相応の高級感を出そうというわけだ。
こうした量感のあるインパネに加え、フロントウィンドウの傾斜が強く、サイドも切れ上がったショルダーラインの関係で窓は小さめで室内は包まれ感が強い。広々としたイメージは薄いのだが、後席足元は深いし、シートも大柄でクッションが良く居心地は悪くなかった。
ラゲージルームもフロアが高く、後席の折り畳みは左右5:5の背もたれ前倒しのみとシンプルだが、容積は実用的だ。
◆ドライブフィール
乗り味はやや硬めだがステアリングフィールは良い
グレードはTX/T/Gの3種。上位2車種はM(マイルド)ターボと称する低過給の60psで、Gのみ54psの自然吸気。ミッションはターボがMTモード付き、Gが通常の4速ATとなる。
今回はTXを中心に試乗。エンジンは低速域から力があり加減速の多い街中で反応が特に良いし、ステアリングもどっしりとしたタッチで安心感がある。この辺は既存のライトな味わいの軽とは一線を画すが、同時にサスも硬めで、乗り心地が落ち着きに欠けるのは残念。タイヤが一回り小さいGのほうがバランスが良さそうだ。
TXは外観もエアロ付きで「頑張った感」が強い。標準ボディをさらりと乗りこなすほうがお洒落だろう。Gのマイルドな足にターボの組み合わせがあればベスト。
◆こんな人にオススメ
軽ということをあまり意識させず、小型車から自然にダウンサイジングしてもらおうというのが作り手側の狙いのはず。存在感のあるスタイル、質感の高い内装は確かに既存の軽とは違っていて相応の満足が得られるはずだ。手ごろな足を探しているけれど、どうせ乗るならちょっとしたお洒落さも欲しいと思う人には、格好の一台となるはず。
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