スズキ ハスラー (松本英雄)【ニューモデル試乗】
カテゴリー: スズキの試乗レポート
2014/02/28
ボディカラーは全11種類。2トーンルーフは、ホワイトとブラックから選べる(Aグレードを除く)。様々なパターンが楽しめる設定だ
軽自動車の域を超えた乗り心地と走行性能
専用セッティングの足回りでリフトアップの不安を解消
2013年東京モーターショーに出展され、話題を呼んだトールワゴンタイプのSUV。エンジンはノンターボとターボの2タイプ。どちらもFFとフルタイム4WDを用意する。トランスミッションは、ノンターボにMTとCVTが設定されているが、ターボモデルはCVTのみとなっている。試乗したのはノンターボのFF/CVT、ターボのフルタイム4WD/CVTの2タイプ。
車内に乗り込んで感じるのは、見切りがすこぶる良いこと。フロントガラスを挟むAピラーを立てると視界が良くなるという好例と言える。ノンターボモデル(FF)のパワーユニットはワゴンRと同じもの。3気筒エンジンは燃費に重点を置いた仕様であるが、優秀なCVTの性能の恩恵でトルク不足を十分に補っていおり軽やかだ。
ワゴンRより全高/地上高が高くなっているが、コーナリングでも不安は全く感じられない。専用にセットアップしたスプリングとショックアブソーバーが、微振動から大きなうねりまで寛容に受け止めている。タイヤは軽自動車としては大きい15インチサイズだが、これによる乗り心地への恩恵は大きい。特に走り出しが落ち着いた雰囲気になり、この車にマッチしている。フロントスタビライザーの効果により、安心感の高いハンドリングを実現している。一般道や80km/h以下の状況では全く不満は無い。
ターボモデル(4WD)は軽自動車の域を超えたクラスレス感
ターボモデル(4WD)には、軽自動車の域を超えたドライバビリティが備わっている。このクラスレス感はノンターボ以上だ。ターボエンジンとCVTの組み合わによりトルクの谷が減り、軽快で快適な走りを生んでいる。FFに比べリアが50kgほど重くなるリジットアクスルを搭載するため、リアにしっかりした接地感としなやかさが感じられる。
遊び心がいっぱい詰まったモデルであるが、走行性能や乗り心地はクラスを超えた本格派だ。
SPECIFICATIONS
グレード | A | G | Gターボ | Xターボ |
駆動方式 | FF | 4WD | FF | 4WD |
トランスミッション | CVT | |||
全長×全幅×全高(mm) | 3395×1475×1665 | |||
ホイールベース(mm) | 2425 | |||
車両重量(kg) | 750 | 840 | 810 | 870 |
乗車定員(人) | 4 | |||
エンジン種類 | 直3DOHC | 直3DOHC+ターボ | ||
総排気量(cc) | 658 | |||
最高出力[kW(ps)rpm] | 38(52)/6000 | 47(64)/6000 | ||
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 63(6.4)/4000 | 95(9.7)/3000 | ||
JC08モード燃費(km/L) | 26.0 | 28.0 | 26.8 | 25.0 |
ガソリン種類/容量(L) | レギュラー/27 | |||
車両本体価格(万円) | 116.655 | 133.455 | 129.57 | 157.605 |
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