スズキ Kei 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: スズキの試乗レポート
2009/06/19
※この記事はカーセンサー関東版43号(2000年11月6日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
標準モデルとKeiスポーツの2つのシリーズに分けられた
↑新デザインの大型マルチリフレクターヘッドランプ、フェンダーとの一体感があるバンパーなどフロントマスクを一新。(左)エアロパーツを装着したスポーツの外観はSUVとは異なる迫力をもつ(右)
軽自動車の新規格がスタートした1998年に発売されたスズキのKeiが、このたびマイナーチェンジを受けた。
発売から2年で行われるマイナーチェンジにしては、外観デザインにも手を加えるなど、かなり大幅な変更になっている。新しいKeiは、標準モデルとKeiスポーツの2つのシリーズに分けられた。標準モデルは普通のクルマになってしまった感じだし、スポーツのほうはローダウンしたサスペンションを用意するなど、軽自動車のSUVであったKeiのイメージを大きく変更する形になった。
デザイン的には標準モデルがかなりあっさりしたものとなり、エアロパーツやフォグランプなどを装着したスポーツのほうは、迫力ある外観を備えている。
軽快なフィールの標準モデルと古典的で豪快なターボモデル
↑スポーツにはタコメーターが付き、本革巻きのステアリングも用意される(左)標準タイプのKei。ヘッドランプ、グリル、バンパーのデザインが変更された(右)
標準モデルには新しいVVT機構付きのDOHCエンジンが搭載されている。このエンジンはかなり軽快な吹け上がりを見せる。回すとややうるさいが、街中を中心に60km/hくらいまでで走るなら、それなりにスムーズな走りが可能だ。Keiスポーツのグレード、スポーツにのみ搭載されるDOHCターボのエンジンは相当にパワフルな実力を発揮する。低速域ではやや物足りない部分もあるが、本格的にターボが利き出す3500回転から上になると、急激にトルクが盛り上がっていくのだ。
このターボが利き出すときの段付きや、あるいはアクセルを抜いたときのウェイストゲートバルブが閉じる音などは、古典的ともいえるが、豪快な加速感覚が味わえるものだ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | スポーツ(2WD 4AT) |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 3395×1475×1530 |
ホイールベース(mm) | 2360 |
車両重量(kg) | 770 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | 直3DOHCターボ |
総排気量(cc) | 658 |
最高出力[ps/rpm] | 64ps/6500rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 10.8kg-m/3500rpm |
10・15モード燃費(km/L) | ー |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/30 |
車両本体価格 | 128.0万円 |
松下 宏の責任採点
コンセプト | 3点 | 取り回し | 5点 | 加速性能 | 5点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 3点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 3点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 73/100 |
スズキ Kei 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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