スバル レガシィ B4 【プレイバック試乗】
カテゴリー: スバルの試乗レポート
2009/11/12
コンセプト
「大人のレガシィB4」というべきグレードが追加
今回のマイナーチェンジで一番大きな変更点は、新たなモデルが追加されたこと。これまでのB4は、ターボエンジンを搭載する「RSK」とノンターボモデル「RS」でパワー差がありすぎた。なんせRSKのパワーときたら、ノンターボエンジ ンに換算すると3200ccに相当する。それで2000NAとの間を埋めるべく投入されたのが2500ccのノンターボエンジンを搭載する「RS25」というモデルだ。これはRSKと同じビルシュタイン製ダンパー+17インチタイヤや装備内容はそのままで、エンジンのみ170psの2500ccに変えたモノだと思えばいい。いわゆる「大人のレガシィB4」です。価格は259万8000円とRSKより14万円安い。その他のB4シリーズはツーリングワゴンと同じ変更内容だ。
室内&荷室空間
ワゴンからの乗替えを視野に入れた十分な広さ
RS25の狙いはよくわかるけれど、RSKとの価格差が意外に少なくお得感は乏しい。だいたい170psというパワーを考えると16インチホイールで十分だと思う。17インチよりぐっと静かになるし、乗り心地だって向上するに違いない。20万円くらい価格差をつければ、もっともっと魅力度が増すのに……。14万円差だとワタシならRSKを買っちゃいそう。さて、改めてB4の居住空間をチェックすると、これが案外と広い。イメージとしてはマークIIクラスだと思えばよかろう。大人4人で快適なドライブが可能な広さだ。スバルに聞くと「ステーションワゴンからセダンに乗り替えるユーザーも増えてきました。レガシィツーリングワゴンの良さを知っている方におすすめしたいです」とのことだ。
ドライブフィール
排気量アップにより太い低速トルクを得た
アクセルを踏んで走り出すと、予想外にパワフル。考えてみればアクセルを踏んだ直後のトルクは260馬力のRSKより太い。だいたいターボエンジンの場合は、アクセルを踏んでしばらくしないとブースト圧がかからず、それまでは普通の2000ccエンジンと呼んでもいいくらいなのだ。いや、走り出す時だけでなく、アクセルの開け方が少ない街中などなら、RSKより活発に走るのではないかと思う。もちろん燃費だって良さそう。毎日の足として使うような場合、排気量の大きいターボなしのほうが楽である。また、RSKよりフロントが40kgも軽いため、ハンドル切ると軽快に曲がってくれるから気持ちいい。さて、そのRSKだが、ツーリングワゴンと同じ変更を受け、とても魅力的になった。
こんな人にオススメ
まだ子供がいないヒトや、逆に子育て終わって悠々自適の生活を送っているなら、ナニも海外旅行用トランク4つやオートキャンプ用具を積む必要などない。B4のようなトラッドなセダンもいいんじゃなかろうか。ドイツ車のような走りの質感を考えればリーズナブルだと思う。SPECIFICATIONS
グレード | RS25 |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4605 x 1695 x 1410 |
ホイールベース(mm) | 2650 |
車両重量(kg) | 1440 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | 水平対向4気筒DOHC |
総排気量(cc) | 2457 |
最高出力 | 125kW(170ps)/6000rpm |
最大トルク | 238N・m(24.3kg-m)/2800rpm |
車両本体価格 | 259.8万円 |
スバル レガシィ B4 【プレイバック試乗】/試乗レポート
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