スバル レガシィ ツーリングワゴン 【プレイバック試乗】
カテゴリー: スバルの試乗レポート
2009/11/11
コンセプト
スバルのお家芸“着実な進歩”を実感
写真を見ただけでは「どこが変わったのか?」と思うかもしれないが、例えばフロントについて言えばフロントグリル、ヘッドライト、バンパー、そして驚くべきことにボンネットまで違う。共通なのはフロントフェンダーだけ。普通、ここまで変えれば、ガラリとイメージチェンジするものだ。しかし、スバルは従来のデザインをさらに進化させてきた、という印象を与える。おそらく見慣れると新しいデザインは「とても良い」という評価を得ると思う。いや、デザインに限らずスバルの持ち味は「着実な進歩」なのだ。小さい歩みながら、必ず前に進むので、やがて素晴らしい完成度をもつに至るのだろう。こういった手法はM・ベンツやポルシェといったヨーロッパの高級車メーカーが好んで使うものだ。
室内&荷室空間
変更点は少ないが必要十分な広さ
今回のマイナーチェンジは、主としてエクステリアデザインと走行性能のバージョンアップが目的。したがって室内と荷室空間の大きな変更点はない。また、スペック面ではレガシィシリーズ全車「良−低排出ガス基準」をクリアしたのがニュース。この基準をクリアすると(リアウイン ドウに☆一つのステッカー貼られる)、平成13年度と14年度は自動車諸税の軽減措置を受けられる。例えば2Lモデルの自動車税で言えば、年額3万9500円から13%も引かれる。自動車取得税も安くなるから嬉しい。新たなグレード展開としては、ノンターボ2500ccモデルのビルシュタイン装着車「250T-B」を廃止したこと。そのほか「カッパー・オレンジマイカ」なる新色が加わっている。
ドライブフィール
一見変わってないが乗ればハッキリわかる
わかりにくいモデルチェンジながら、乗るとハッキリ「良くなったなぁ」と感じるから面白い。サスペンションの取り付け部剛性の向上が利いているらしく、乗り心地は一段と落ち着き(路面から伝わってくる細かい振動が確実に減っている)、コーナーでハンドルを切った時のライントレース性も向上した。ハンドルを握れば前モデルとの差をはっきりと感じとることができる。また、低速側タービン(レガシィはツインターボ)の変更によって、これまで指摘されていたトルクの谷間がグッと浅くなっている。この程度なら気にならないと思うレベルまで改善されたのだ。ちなみに現行レガシィになってタービンの変更は、なんと3回目(!)スバルの姿勢がうかがえる話だ。ぜひともディーラーで試乗して体感してほしい。
こんな人にオススメ
現行レガシィの初期型に乗っている人は1回目の車検。先代の後期型に乗っている人も2回目の車検を迎える。まだ高い査定額出ると思うので乗替えを考えたらいかがか?また他のステーションワゴンに乗っている人も、そろそろレガシィどうですか?SPECIFICATIONS
グレード | 2.0 GT-B E-tune II |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4680 x 1695 x 1485 |
ホイールベース(mm) | 2650 |
車両重量(kg) | 1520 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | 水平対向4気筒DOHCターボ |
総排気量(cc) | 1994 |
最高出力 | 191kW(260ps)/6000rpm |
最大トルク | 319N・m(32.5kg-m)/5000rpm |
車両本体価格 | 300.8万円 |
スバル レガシィ ツーリングワゴン 【プレイバック試乗】/試乗レポート
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