走りの味つけはしっかり感が向上 さらに熟成領域へ進化したIS

(Tester/西川淳 Photo/尾形和美)
レクサス IS|ニューモデル試乗

コンセプト
大幅ではないが、ポイントを押さえた一部仕様改良を実施

 レクサスの各モデルは毎年、何らかの改良を受け進化している。欧州ブランドのようにイヤーモデル制こそ謳わないが実質それに近い。GSのマイナーチェンジと同時にLSやSC、ISにも一部仕様変更が施された。なかでもリア足回りスペース拡大やステアフィールの改善など、ISの変更は大きめだ。

ドライブフィール
ステアリングフィールのしっかり感がより向上した

 外観上ではアルミホイールがLSと同じ色(18インチはLSの19と、17はLSの18)になった。それだけで随分と印象が変わる。
 そんな“アシ”が変わったという印象は乗っても感じることができた。端的に言ってステアリングフィールにがっちりとした手応えが出た。ハンドル操作中のしっかり感・しっとり感が増し、これまでの華奢さ、敏感さがすっかり消えたのだ。結果、元来からよくできていたシャーシやボディのしっかり感を日常のライドフィールとして体感できるようになった。
 特に17インチがいい。18インチだと路面からの入力がダイレクトに掌へと伝わる場面がわずかに残るが、17インチならタイヤがうまく吸収する。感覚値としての乗り心地にも好影響を与えている。
主要諸元のグレード バージョンL
駆動方式 FR
トランスミッション 6AT
全長×全幅×全高(mm) 4575×1795×1435
ホイールベース(mm) 2730
車両重量(kg) 1600
乗車定員(人) 5
エンジン種類 V6DOHC
総排気量(cc) 3456
最高出力[kW(ps)rpm] 234kW(318ps)/6400rpm
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 380N・m(38.7kg-m)/4800rpm
10・15モード燃費(km/L) 10.0
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/65
車両本体価格 525万円