高いボディ剛性や電動ルーフの採用により
クーペとコンバーチブル、2種類のテイストが味わえる

PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

ISの世界をさらに広げるコンバーチブルモデル
  • レクサス ISコンバーチブル エンジン|ニューモデル試乗
  • レクサス ISコンバーチブル シフトレバー|ニューモデル試乗
  • レクサス ISコンバーチブル ワンタッチパワーウォークインシート|ニューモデル試乗
IS250のFR車(6AT)をベースにコンバーチブル化したのがIS250C。ルーフはアルミ合金製で電動モーターで駆動、ルーフは3分割され約20秒で開閉する。定員は4名、バリエーションは標準グレードと、より高級なバージョンLを設定する。デザインには特にこだわりがあり、クーペとコンバーチブル、2種類のテイストを一台で味わうことができる。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

しっかりとした補強により高いボディ剛性を実現
  • レクサス ISコンバーチブル 走り|ニューモデル試乗
  • レクサス ISコンバーチブル アルミホイール|ニューモデル試乗
  • レクサス ISコンバーチブル 後席ヘッドレスト|ニューモデル試乗
絶対的な動力性能はIS250より劣る。一方で、重量増や電動パワーステアリングのセッティング変更により、車の挙動がかなり落ち着いたのは副産物とも言えなくはない。そして何よりも特筆すべきはその高いボディ剛性。路面からの過大な入力に対して、オープン/クローズ時ともミシリともしない。この辺は「さすがレクサス!」と拍手喝采である。

SPACE室内空間の広さや演出を解説

使いやすさは他車の追随を許さない出来
  • レクサス ISコンバーチブル フロントシート|ニューモデル試乗
  • レクサス ISコンバーチブル リアシート|ニューモデル試乗
  • レクサス ISコンバーチブル ラゲージ|ニューモデル試乗
まずは後席に注目。シート後部横は格納機構の一部があるため、少し狭めに感じるが、それが逆に適度なホールド感を生み、意外なようだが2人がしっかり座れる。ヘッドレストは使わない時は前席からレバーを引くだけで前方へ倒すことができ、後方視界がさらに広がる。後席へのアクセスもパワーウォークイン機構を採用するなど至れり尽くせりの内容。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

レクサスならではの世界が味わえます
  • レクサス ISコンバーチブル リアスタイル|ニューモデル試乗
  • レクサス ISコンバーチブル エンブレム|ニューモデル試乗
  • レクサス ISコンバーチブル インパネ|ニューモデル試乗
全力で走る車ではない。車重が160kg増えたからIS250より多めにアクセルを踏まなければならない。しかし、それが一体何か問題があるのか…。そんな気にさせるだけの独特な世界感がこの車にはある。セダンでは絶対に味わえないこの開放感。レクサスの高いホスピタリティも手伝って今までとは違う気持ち良さが味わえる。まさに快感ですね。

SPECIFICATIONS

グレード バージョンL
駆動方式 FR
トランスミッション 6AT
全長×全幅×全高(mm) 4635×1795×1415
ホイールベース(mm) 2730
車両重量(kg) 1730
乗車定員 4人
エンジン種類 V6DOHC
総排気量(cc) 2499
最高出力 158kW(215ps)/6400rpm
最大トルク 260N・m(26.5kg-m)/3800rpm
車両本体価格 535.0万円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する

EQUIPMENT(装備)

G-Link対応のHDDナビゲーションシステムやバックモニターなど基本フル装備。注目はオートエアコンで、オープン/クローズ時それぞれ専用の制御を行うことで快適なクルージングが楽しめる。

SAFETY(安全性)

プリクラッシュセーフティシステムのみ14万7000円のメーカーオプション。その他、VDIMなどの車両統合システムは標準装備。IS250C専用の頭部・胸部対応SRSエアバッグシステムも装着される。

ECO(環境性能)

平成17年度基準排出ガス規制は75%を達成。一方、燃費基準は平成22年度達成と、ノーマルのIS250と同じ。もうワンランク上を望みたいが、同クラスのコンバーチルブルモデルに比べれば優秀。

MILEAGE(燃費)

10・15モード燃費は11.2km/L。IS250の11.8km/Lに対し0.6km/Lのマイナスとなるが、その理由の多くは160㎏の車両増によるもの。ただ、補強は徹底的に行われており、むしろそれを高く評価する。

VALUE(バリュー)

さすがレクサスと思える充実した装備。そして芸術的とも言えるルーフ格納の動き(必見です)など、所有する喜びは十二分にある。しかし、最近ライバル車も少しずつ増える中、少し価格が高めかも。

総合評価
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RATING 総合評価|ニューモデル試乗
写真:尾形和美、篠原晃一 文:高山正寛