いすゞ ウィザード 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: いすゞの試乗レポート
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2008/09/17
※この記事はカーセンサー関東版20号2000年6月1日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
新システムによりSUVテイストをキープしつつ、洗練度を増した走りに
↑荒れたコーナーのアプローチなどでもピッチングなく進入から立ち上がりまでこなす(左)リアガラスハッチは便利だが、左ヒンジのリアゲートはアメリカン?だ(右)
いすゞのSUVウィザードがマイナーチェンジされた。4WDモデルに最上級グレードLSEを新設定して従来のタイプXをLSとし、タイプSをSと変更した。なお、ショートボディのミューでは、オープントップの搭載エンジンがディーゼルからV6ガソリンに変更されている。新メカニズムでは、スカイフック制御のセミアクティブサスペンションとフルスイッチコントロール式のTOD(可変トルク配分4WD)システムをそれぞれLSEに標準装備し、LSにオプション設定としている。
ディーゼルエンジンと新メカニズムの相性は良く、比較的重いはずのフロントをフラットに制御し、ステアリングに遅れることなく回頭し、荒れたコーナーのアプローチなどでもピッチングなく進入から立ち上がりまでをこなす。 TOD本来の活躍は雨や雪道などとなるが、存在を主張せずともしっかり働く安心感はありがたい。
乗降性は良く、室内空間もステーションワゴン以上に実用性が高い
↑シルバー基調でスポーティな印象を向上させたインパネは視認性も良好(左)3L直4コモンレール式・直噴ディーゼルは動力性能もクリーン度も高い(右)
セミアクティブサスペンションはコンフォートとスポーツの2モードが選択でき、17段階にデリケートにダンピングを電子制御しているとのこと。クルージングも滑らかにこなし、ワインディングではシャキッとした乗り味と、SUVテイストをしっかりとキープしつつ洗練度を増している。直噴ディーゼルエンジンは低燃費ながら、力強いパワー&トルクを両立させている。高回転域もこなすが、厚いトルクに乗せた走りが持ち味で、クルージングでの静粛性も高いレベルを確保している。 SUVながらも、高すぎないフロアは乗降性も良く、室内のスペースはステーションワゴン以上に実用性が高い。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | ディーゼルLSE |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4515×1785×1740 |
ホイールベース(mm) | 2700 |
車両重量(kg) | 1900 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量(cc) | 2999 |
最高出力[ps/rpm] | 145ps/4100rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 30.0kg-m/2000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 10.8 |
ガソリン種類/容量(L) | 軽油/80 |
車両本体価格 | 306.7万円 |
根本 純の責任採点
コンセプト | 3点 | 取り回し | 5点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 3点 |
フィニッシュ | 3点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 3点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 70/100 |
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