フォード エスケープ 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: フォードの試乗レポート
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2009/08/03
※この記事はカーセンサー関東版2001年4号(1月25日) に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
フォードとマツダの共同開発による新SUV
↑マツダトリビュートの姉妹車として共同開発され、プラットフォームやパワートレインなどはマツダ製で、デザインなどをフォードが担当した(左) フォード車だが、マツダ=国産車と同じように右側にウインカーが装備される(右)
エスケープはフォードとマツダの共同開発による新SUVで、プラットフォームはマツダトリビュートと同じもの。ただし共通であっても、車としては違うものしようという“作り分け”が意図的に行われているのに注目したい。車を組み立てることについては両ブランドともに右ハンドル車はマツダが行うので、このエスケープは“輸入車”ではない。全幅が広いので写真などでは大きく見えるが、4400㎜の全長など実際はかなりコンパクトな車。
適度なロールと振動を納得させる大らかで“アメリカン”な味
↑低回転域(常用域)でのスムーズさがもっとあれば…というフォード製V6(左) 大きなリアドア、ガラス部分がハッチになっているのはけっこう使えそう(右)
デリカシーのトリビュート、大らかさのエスケープ。同一車台から生まれた2つのキャラを分ければ、こういうことになりそう。トリビュートはできるだけ乗用車ライクに…ということでロードノイズやロールなどを抑え静粛性も気にしてデリカシーがあるのに対し、一方のエスケープは、これはあくまでもアメリカンなSUVですよというまとめ方。あまりスムーズ&滑らかとは言えない搭載エンジン(フォード製)との絡みも考えると、これはフォード路線のほうが“らしい”。
エスケープは、音のレベルが低いわけでもなく、ユサッというロールも適度にある車だが、トリビュートのようにエンジンの音や振動が気になるといったことがなく、全体として納得できる感じ。何故なら「つまり、SUVならこれでいいじゃん?」という雰囲気を巧みに作る。
またアゴをこすらないといった形状的な意味でのオフ走破能力は非常に高く、それっぽい外観を裏切らない。このマジメさはいい。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | XLT(V6-3000) |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4400×1825×1700 |
ホイールベース(mm) | 2620 |
車両重量(kg) | 1520 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | V6DOHC |
総排気量(cc) | 1988 |
最高出力[ps/rpm] | 203ps/6000rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 27kg-m/3750rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 61 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/61 |
車両本体価格 | 247.0万円 |
家村 浩明の責任採点
コンセプト | 4点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 3点 |
フィニッシュ | 5点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 4点 | 操縦安定性 | 5点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | 4点 | パワー感 | 5点 | 高速安定性 | 3点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 5点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 82/100 |
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