SUVをお探しならフォード エクスプローラーは見逃せない選択肢だ
2015/07/24
中古車市場ではエクスプローラーは狙い目?
「SUV」という単語を耳にして、皆さんがパッと思い浮かべる車はなんでしょう? 日産 エクストレイル? それともポルシェ カイエンでしょうか? SUVは「Sport Utility Vehicle」の略で、文字どおり、「スポーティな実用車」という意味です。かつてはピックアップトラックをベースに荷室に屋根を付け、“使える”車に仕立てられたものでした。だから2ドアモデルが多かったんです。
最近ではベースがピックアップトラックであることは不問となり、最低地上高がしっかり確保されたクロスカントリー(通称クロカン)もSUVと呼ばれるようになりました。背が高く、基本が4WDのモデルであればSUVとカテゴライズされる傾向にあります。そんなSUVの中で、多くの方が“見逃している”存在に注目しました。
ずばりSUV発祥の地、アメリカ生まれのフォード エクスプローラーです。一部に根強いファンがいるからこそずっと日本に正規輸入されているのでしょうが、中古車市場に目を向けると割安感が強いんです。相場は需要と供給が支配していますから、新車時とは異なり中古車としての需要は少ないのだと解釈できます。
オススメしたいのは旧型と現行型で、カーセンサー掲載台数は旧型が113台、現行型が99台となっています(2015年7月23日現在)。その中で、カーセンサーアフター保証対象となる物件はわずかしかありません。狙いづらい状況にあることは間違いありませんが、それでも探してみる価値は十分にあると思います。
旧型は抜群の割安感
旧型はエクスプローラー最後となるラダーフレームシャシーにボディを架装するという、SUV“伝統”の組み合わせでした。ラダーフレームシャシーはピックアットトラック/トラックなどと部品を共有してコストを削減するという面もありましたが、ボートやキャンピングカーを牽引するユーザーを考えてのことでしょう。
昔ながらのラダーフレームシャシーを採用していながらも、その走りは技術の進歩と往年の組み合わせの“熟成”を感じさせるものでした。かつてのエクスプローラーはガシッとしたボディの割りに前後左右のサスペンションが前後左右ちぐはぐでドタバタ動く雰囲気がありました。それが旧型から普通のセダンっぽい自然な走りを手にしたんです。
また、アフター保証対象車でも旧型の後期型が狙えます。実はコレ、日本ではマイナーチェンジを受けての「後期型」扱いですが、アメリカではフルモデルチェンジ扱いだったんです。
内外装のデザイン変更に伴い、質感がグッと向上しただけでなく、ラダーフレームシャーシがさらに進化し、曲げ&捻じれ剛性が高まりました。リアサスペンションのセッティングも見直され、走りはいっそう快適になりました。
ただし、昨今の高級ヨーロピアンSUVのような物理の法則を無視したかのようなスポーティな走りはできません。軽快でスポーティというよりもあくまでも大きな車(アメリカでの位置づけはコンパクトSUVですが……)がどっしり快適に走る感覚です。昔ながらのSUVの“最終進化系”と言ってもいいくらい個性的ですし、ダラーッと高速巡航して気持ちいいんです。
平均車両価格/平均走行距離は約142万円/約5万9000km。アフター保証対象車でも、前期型は総額100万円台から、後期型は総額160万円台から狙えます。特に、後期型は割安感が高いと思います。
予算が許せば現行モデルを狙いたい!
現行型はラダーフレームシャシーを捨て、フォード フレックス(日本未導入モデル)が採用するモノコックボディを流用しています。これにより、走りは良い意味でSUVっぽさがなくなり、上質感の塊のように進化しました。4本の足が軽やかに、しなやかに路面の凹凸をいなすんです。併せて内装の質感も良くなり、ちょっとした高級車のような風格を感じさせます。
平均車両価格/平均走行距離は約384万円/約1万4000kmと、まだまだ高値。総額300万円以上の物件がほとんどで、絶対金額的には安いとは言えないかもしれません。
しかし、昨今ヨーロッパのSUVばかりに注目が集まる中、あえてエクスプローラーを選ぶところに“通”っぽさが漂いますし、おもしろい選択肢だと思います。しかも、性能や快適性において欧州勢のSUVにまったく引けを取らなくなった現行エクスプローラーは、アメ車へのイメージをガラっと変えてくれることでしょう。
割安感が強い旧型と、大きな進化を遂げた現行型。いずれも素晴らしい車ですので、興味が湧いたならぜひチェックしてみてください。
▼検索条件
フォード エクスプローラー(旧型&現行型)×総額400万円以下×CSA保証対象車※プランでCSA保証を付けた場合、総額400万円台を超える場合があります