サーブ9-3 エアロ2.0TS 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: サーブの試乗レポート
タグ:
2008/06/02
※この記事はカーセンサー関東版11号2000年3月23日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
■パワフルなエンジン特性はヤンチャ。硬めの足回りで踏ん張りも十分
↑エアロ2.0TSは、まさに「スタイリッシュ・スポーティ」と呼ぶにふさわしいモデル(左)リアはブリッジタイプのスポイラーとバンパー下のエクステンションが専用品(右)
サーブの主力モデルである9-3に1999年10月に設定されたエアロ2.0TSというモデルは、まさに「スタイリッシュ・スポーティ」と呼ぶにふさわしいモデルといえる。5ドアハッチバックという独特の形状をもつ9-3をベースに、ボディ同色のフルエアロパーツを与え、さらに16インチのアルミホイールを装着するなど、まずはその見た目において、ノーマルモデルとはひと味違った、落ち着きはあるけどホットな印象を与えている。
また、室内はこのモデル専用のレザーシートやスポーツステアリング、レザーシフトノブも装備するなど、内外装ともにスポーツモデルらしい雰囲気を作り上げた。が、やはりこの車のハイライトは、そのメカニズムであろう。
■ターボは高圧でスポーツモデルらしいパワフルな特性
↑専用のレザーシートが与えられる。トリムとの素材のコーディネイトもバッチリ(左)2L直4ターボは高圧タイプゆえ非常に強烈。時にFFのクセを強調する場面も(右)
搭載エンジンは、205ps/25.5kg-mを発生する、2Lの直列4気筒ターボ。このターボはハイプレッシャーターボと呼ばれる高圧ターボで、スポーツモデルらしいパワフルな特性が与えられる。その力強さは、コーナーでアクセルを開けるとノーズを外側に押し出すほどで、結構ヤンチャな一面も持ち合わせているのだ。また、足回りもそのスポーティでヤンチャな性格に合わせて、ダンパーとスプリングがチューンされたものを採用。ノーマルモデルよりも少し硬めで踏ん張りの利くコーナリングを味わわせる。
とはいえ、サーブならではのしっとりとした印象をすべて失ったワケではないから、上質感を伴いながらスポーティな雰囲気の走りを味わえる。ゆえにその見た目とも合わせて、非常に知的なスポーティを感じさせるモデルといえる。
主要諸元のグレード | エアロ2.0TS |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 4AT/5MT |
全長×全幅×全高(mm) | 4650×1710×1435 |
ホイールベース(mm) | 2605 |
車両重量(kg) | 1440 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC インタークーラー付きターボ |
総排気量(cc) | 1984 |
最高出力[ps/rpm] | 205ps/5750rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 25.5kg-m/1900rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 9.2 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/68 |
車両本体価格 | 420.0万円 |
コンセプト | 4点 |
フィニッシュ | 3点 |
前席居住性 | 4点 |
後席居住性 | 3点 |
内装の質感 | 3点 |
取り回し | 3点 |
操作系の使い勝手 | 3点 |
ラゲージルーム | 4点 |
パワー感 | 4点 |
トルク感 | 4点 |
加速性能 | 4点 |
乗り心地 | 3点 |
操縦安定性 | 3点 |
高速安定性 | 4点 |
しっかり感 | 3点 |
ブレーキ性能 | 3点 |
環境対策 | 3点 |
燃費 | 3点 |
ステータス | 4点 |
コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 68/100 |
サーブ9-3 エアロ2.0TS 【プレイバック試乗記】/試乗レポート