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ルノー ルーテシア (大谷達也)【ニューモデル試乗】
ルノー ルーテシア (大谷達也)【ニューモデル試乗】
2013/09/12
ひと目見ただけで恋に落ちそうなスタイリングは文句なしに魅力的。インテリアも凝っていて、大型ディスプレイにはナビを内蔵する計画もある模様。ただし、乗り心地に落ち着きが感じられない点は残念。新しいデザインと引き換えに古き良き伝統も失われたか?
新しくなったのはデザインだけじゃない
常識を覆したスタイリング
コンパクトカーでデザインのことがあまり話題にならないのは、限られた寸法のなかでスタイリングに工夫を凝らす余地があまりないことと密接な関係がある。
そもそも車の造形とは、ボディパネルを膨らませたり削ったりして作るもの。ところが、外寸が限られているコンパクトカーでそんなことをしたら室内はどんどん狭くなって、使い物にならなくなる。
というわけで、コンパクトカーではボディパネルをやや平板にして、スタイリングよりも室内スペースを優先するのが主流となっている。まあ、それはそれで健康的なことではあるのだけれど。
ところが、ルノーで新たにデザインチーフに就任したローレンス・ヴァン・デン・アッカーは、新型ルーテシアでこの常識を軽々と覆してみせた。
前後のフェンダーに連なる“峰”の高さ、そして2つの峰に挟まれたボディパネルの彫りの深さは、これまでのコンパクトカーには見られないほどダイナミックで官能的。にもかかわらず、室内スペースはBセグメントの水準をしっかり守っている。どんなマジックを使ったのかはわからないが、この男、ただ者ではない。
乗り味にもルノーの新時代がやってきた
乗り味もこれまでのルノーとは違って、ドッシリ感や安定感より軽快感を強調したタイプ。パワステが軽めでフィーリングが乏しいのは難点だけど、デザインと合わせてルノーに新時代がやってきたことを強く実感させる。
パワープラントがダウンサイジングの1.2L直噴ターボ+6速デュアルクラッチATになったのもニュースのひとつ。
ルーテシアRSも年内には入ってきそうな気配だ。
大きく張り出したショルダーラインやサッシュ部に隠されたリアドアハンドルなども特徴的。「新時代」を感じさせるデザインとなっている
タッチスクリーン式オーディオを備えるセンターコンソールは、ダッシュパネルから浮いて見えるフローティングデザインを採用
内外装色を選べるパック・クルール(インテンスのみ)、内装パーツセットのパック・デザインなどで好みの1台に仕立てることができる
SPECIFICATIONS
| グレード |
INTENS |
| 駆動方式 |
FF |
| トランスミッション |
6DCT |
| 全長×全幅×全高(mm) |
4095×1750×1445 |
| ホイールベース(mm) |
2600 |
| 車両重量(kg) |
1210 |
| 乗車定員(人) |
5 |
| エンジン種類 |
直4DOHCターボ |
| 総排気量(cc) |
1197 |
| 最高出力[ps/rpm] |
120/4900 |
| 最大トルク[N・m/rpm] |
190/2000 |
| 車両本体価格(万円) |
238 |
Tester/大谷達也 Photo/向後一宏
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<h3>新しくなったのはデザインだけじゃない</h3>
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<h4>常識を覆したスタイリング</h4>
<p>コンパクトカーでデザインのことがあまり話題にならないのは、限られた寸法のなかでスタイリングに工夫を凝らす余地があまりないことと密接な関係がある。
<br /><br />
そもそも車の造形とは、ボディパネルを膨らませたり削ったりして作るもの。ところが、外寸が限られているコンパクトカーでそんなことをしたら室内はどんどん狭くなって、使い物にならなくなる。
<br /><br />
というわけで、コンパクトカーではボディパネルをやや平板にして、スタイリングよりも室内スペースを優先するのが主流となっている。まあ、それはそれで健康的なことではあるのだけれど。
<br /><br />
ところが、ルノーで新たにデザインチーフに就任したローレンス・ヴァン・デン・アッカーは、新型ルーテシアでこの常識を軽々と覆してみせた。
<br /><br />
前後のフェンダーに連なる“峰”の高さ、そして2つの峰に挟まれたボディパネルの彫りの深さは、これまでのコンパクトカーには見られないほどダイナミックで官能的。にもかかわらず、室内スペースはBセグメントの水準をしっかり守っている。どんなマジックを使ったのかはわからないが、この男、ただ者ではない。
<br />
</p>
<h4>乗り味にもルノーの新時代がやってきた</h4>
<p>乗り味もこれまでのルノーとは違って、ドッシリ感や安定感より軽快感を強調したタイプ。パワステが軽めでフィーリングが乏しいのは難点だけど、デザインと合わせてルノーに新時代がやってきたことを強く実感させる。
<br /><br />
パワープラントがダウンサイジングの1.2L直噴ターボ+6速デュアルクラッチATになったのもニュースのひとつ。
<br /><br />
ルーテシアRSも年内には入ってきそうな気配だ。</p>
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<h4>SPECIFICATIONS</h4>
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<td>INTENS</td>
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<td class="td-title">駆動方式</td>
<td>FF</td>
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<td class="td-title">トランスミッション</td>
<td>6DCT</td>
</tr>
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<td class="td-title">全長×全幅×全高(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">4095×1750×1445</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">ホイールベース(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">2600</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両重量(kg)</td>
<td>1210</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">乗車定員(人)</td>
<td align="center" colspan="3">5</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">エンジン種類</td>
<td>直4DOHCターボ</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">総排気量(cc)</td>
<td>1197</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最高出力[ps/rpm]</td>
<td>120/4900</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最大トルク[N・m/rpm]</td>
<td>190/2000</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両本体価格(万円)</td>
<td>238</td>
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<p class="mT5"><!-- short sentence start -->ひと目見ただけで恋に落ちそうなスタイリングは文句なしに魅力的。インテリアも凝っていて、大型ディスプレイにはナビを内蔵する計画もある模様。ただし、乗り心地に落ち着きが感じられない点は残念。新しいデザインと引き換えに古き良き伝統も失われたか?<!-- short sentence end --></p>
<h3>新しくなったのはデザインだけじゃない</h3>
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<h4>常識を覆したスタイリング</h4>
<p>コンパクトカーでデザインのことがあまり話題にならないのは、限られた寸法のなかでスタイリングに工夫を凝らす余地があまりないことと密接な関係がある。
<br /><br />
そもそも車の造形とは、ボディパネルを膨らませたり削ったりして作るもの。ところが、外寸が限られているコンパクトカーでそんなことをしたら室内はどんどん狭くなって、使い物にならなくなる。
<br /><br />
というわけで、コンパクトカーではボディパネルをやや平板にして、スタイリングよりも室内スペースを優先するのが主流となっている。まあ、それはそれで健康的なことではあるのだけれど。
<br /><br />
ところが、ルノーで新たにデザインチーフに就任したローレンス・ヴァン・デン・アッカーは、新型ルーテシアでこの常識を軽々と覆してみせた。
<br /><br />
前後のフェンダーに連なる“峰”の高さ、そして2つの峰に挟まれたボディパネルの彫りの深さは、これまでのコンパクトカーには見られないほどダイナミックで官能的。にもかかわらず、室内スペースはBセグメントの水準をしっかり守っている。どんなマジックを使ったのかはわからないが、この男、ただ者ではない。
<br />
</p>
<h4>乗り味にもルノーの新時代がやってきた</h4>
<p>乗り味もこれまでのルノーとは違って、ドッシリ感や安定感より軽快感を強調したタイプ。パワステが軽めでフィーリングが乏しいのは難点だけど、デザインと合わせてルノーに新時代がやってきたことを強く実感させる。
<br /><br />
パワープラントがダウンサイジングの1.2L直噴ターボ+6速デュアルクラッチATになったのもニュースのひとつ。
<br /><br />
ルーテシアRSも年内には入ってきそうな気配だ。</p>
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<td class="td-title">全長×全幅×全高(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">4095×1750×1445</td>
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<td class="td-title">ホイールベース(mm)</td>
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<td class="td-title">乗車定員(人)</td>
<td align="center" colspan="3">5</td>
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<td>直4DOHCターボ</td>
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<td>1197</td>
</tr>
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<td class="td-title">最高出力[ps/rpm]</td>
<td>120/4900</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最大トルク[N・m/rpm]</td>
<td>190/2000</td>
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<td>238</td>
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<p class="mT5"><!-- short sentence start -->スムーズにAT使いできる5ドアボディの奥ゆかしさ。それでいて旦那衆は峠でサルになれる奥深さ。男女の均衡を50:50でほぼ完璧に実現している点がきわめてフランスっぽい1台といえる。内装トリムのアクセントが赤のみという点だけプチ減点対象だ<!-- short sentence end --></p>
<h3>R.S.史上最強のエレガント系アスリート</h3>
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<h4>すべてがタダ者でない証</h4>
<p>一見、ルノークリオ(ルーテシア)R.S.のスペックにはナメられそうな要素が満載だ。ボディは5ドアのみ、エンジンは日産ジューク起源の1.6Lターボ、MTに代わりゲトラグ製の6速デュアルクラッチEDC。7速ではないが2ペダル化は、間口の広さで先行する独伊のライバルにやっと肩を並べたかのようだ。
<br /><br />
が、200ps&240Nmのパワーとフラットトルクの余裕、シフトマナーの滑らかさと鋭さでは、最新鋭のクリオR.S.に分がある。足回りのストローク感も勘案すれば大げさでなく、Dレンジ限定で乗るには「もっとも家族向けなホットハッチ」。しっとりしたステアリングフィール、ソフトなアタリの乗り心地、かつ高速巡航でBセグ離れした安定性、じつはそのすべてがタダ者でない証だ。
<br />
</p>
<h4>甘辛両刀なホットハッチの正常進化</h4>
<p>ローンチコントロールやESPオフを含むモードが選べるR.S.ドライブ、トルクベクタリングなどアツい新機軸も満載ながら、ドライバーを夢中にさせる決定的要素は2つ。
<br /><br />
まずフロントサスのダンパー・イン・ダンパー。今回は公道でスポール・シャシー、ミニサーキットでカップ・シャシーを試したが、いずれの状況でも的確なバンプ&リバンプ、奥に行くほど粘っこく解像度の高いロードホールディングを見せてくれる。
<br /><br />
もう一つは日産GT-R譲りのマグネシウム製パドルシフター。EDCのキレ味を引き立てつつシフトダウン時に長く握れば2、3段を一撃でオトせる。
<br /><br />
新機軸は多いが、どれも練れていてポン付け感は皆無。甘辛両刀なホットハッチの正常進化にほくそ笑むこと請け合いだ。</p>
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<td>6DCT</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">全長×全幅×全高(mm)</td>
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<tr>
<td class="td-title">ホイールベース(mm)</td>
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</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両重量(kg)</td>
<td>1204</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">乗車定員(人)</td>
<td align="center" colspan="3">5</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">エンジン種類</td>
<td>直4DOHCターボ</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">総排気量(cc)</td>
<td>1618</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最高出力[ps/rpm]</td>
<td>200/6000</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最大トルク[N・m/rpm]</td>
<td>240/1750</td>
</tr>
<tr>
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<p class="mT5"><!-- short sentence start -->ルノーの新たなデザイン戦略がフルに打ち出されたエクステリアはなかなかアグレッシブなもの。サウンドパイプという吸気音を室内に取り込む演出もうまい。5ドアでATで、日常も我慢する必要はない。はじめての車というだけじゃなく、もう一度車を楽しみたいという人にも<!-- short sentence end --></p>
<h3>あえて、今はじめての1台と言われたら</h3>
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<h4>より門戸が開かれた</h4>
<p>駐車場に車を停めて思わず腕組みして考えてしまった。しみじみいい。
<br /><br />
新型はもしかすると、マニア受けする要素は減ったように思えるかもしれない。3ドアの設定はなくなり、5ドアになったこと。MTがなくなり、デュアルクラッチの6速EDCになったこと、レスポンスが売りの2LのNAがいまどきの1.6L直噴ターボになったこと…。しかし、それはより門戸が開かれたということだ。
<br /><br />
ルノーが売りにしているシャシーには「スポール」と「カップ」の2種類が用意される。ざっと言えば前者は17インチタイヤを履き、後者は18インチで、サスペンションはそれぞれに合わせてチューニングされている。先代までは日本にはいずれかのみが導入されてきたが、この新型では選べるようになった。
<br />
</p>
<h4>ディーラーはぜひ試乗車を2台揃えてほしい</h4>
<p>カップの素直なハンドリングと乗り心地の良さに驚いた。バンプストップラバーの代わりに、セカンダリーダンパーを内蔵する“ダンパーインダンパー”のようなものと説明されたが、フロントサスに採用されたHCCが、いい仕事をしている。スポールはよりしなやかにロールを許す。でも、これまでのようにサーキット派はカップで、街乗り派はスポール、みたいな単純は選択は難しい。申し訳ないが、ディーラーはぜひ試乗車を2台揃えてほしいと思うくらいだ。
<br /><br />
その昔、それまで車はトヨタしか知らず、プジョー106に乗って天啓を受け、そのままフランス車街道をまっしぐらに進んだ先輩を思い出した。この車で輸入車生活をはじめたら、きっとその後の価値観は大きく変わると思う。</p>
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<h4>SPECIFICATIONS</h4>
<div class="spec">
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<td class="td-title">グレード</td>
<td>CHASSIS CUP</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">駆動方式</td>
<td>FF</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">トランスミッション</td>
<td>6速DCT</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">全長×全幅×全高(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">4105×1750×1435</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">ホイールベース(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">2600</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両重量(kg)</td>
<td>1280</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">乗車定員(人)</td>
<td align="center" colspan="3">5</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">エンジン種類</td>
<td>直4DOHCターボ</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">総排気量(cc)</td>
<td>1618</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最高出力[ps/rpm]</td>
<td>200/6000</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最大トルク[N・m/rpm]</td>
<td>240/1750</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両本体価格(万円)</td>
<td>309</td>
</tr>
</tbody></table>
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</div>
</div>
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<div class="author">Tester/藤野太一 Photo/向後一宏</div>
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