プジョー 207SW 【ニューモデル】
カテゴリー: プジョーの試乗レポート
2008/05/09
■今、最もプジョーらしい走りが体感できる優良モデル
◆コンセプト
実用性の高いSWの導入で207のラインナップが完成
先代にあたる206に比べると、日本ではイマイチ盛り上がりに欠ける207シリーズだが、ヨーロッパ市場では快進撃を続けているようだ。CCやGTIといったバリエーションも順調に増えてきた。このSWの登場でラインナップは一応の完成をみるようだ。プジョーのワゴンモデルは最近SWと名乗る。ハッチバック以上本格ワゴン以下という位置づけで、スタイリッシュさと実用性の両立を図ったもの。207SWではリアオーバーハングが120mm延伸され、全高も40mm高められた。
日本に導入される仕様は1.6L直4、120ps+4ATの207SWと、同ターボ付き175ps+5MTの207SWGTiの2グレード。いずれのガソリンエンジンもPSAグループとBMWとの共同開発エンジンを搭載する。
◆室内&荷室空間
HBより後席のゆとりが向上ラゲージのアレンジは多彩
Σラインのリアセクションデザインが個性的な207SW。室内の雰囲気もハッチバックモデルとは意外に異なっている。もちろんダッシュパネルなどデザイン的にはすでに見慣れたもの。けれども全高アップによって頭上空間が広くなったことに加え、ガラスルーフが採用されたことで開放感も満点。後席もハッチバックより後方に設置されたゆえ、足元スペースにも余裕ができた。ちょっとしたファミリィカーとして十分に使えるコンパクトカーと言っていい。
ラゲージスペースも機能性に富む。容量はもちろんのこと、サブ収納スペースや便利な3分割シェルフなど使い勝手を考えた装備が充実。さらにはこのクラスとしては珍しく単独開閉式のガラスハッチも採用されている。
◆ドライブフィール
懐の深い猫足は健在!実用的には十分な性能
試乗車は207SW。メカニズムに関してはハッチバックの同等グレードと同じもの。ただし、プジョーの常でサスペンションセッティングは専用チューニングだ。乗り味はまさに猫足プジョーだ。ハッチバックの207だけでなく、上級モデルを思い出してみても、いま最もプジョーらしい走りをみせる。パワーはそこそこ、エンジンフィールもまずまず、オートマはごくごくフツー、といった性能であるにもかかわらず、実用的には申し分のないパフォーマンスをみせ、ワインディング路などでは懐の深い粘り腰をみせる。身を任せてコーナリングすれば、ファミリィタイプであることを忘れて気持ち良くなってしまう。新308シリーズなんていらない? と思わせるほどに中身の濃い車だ。
◆こんな人にオススメ
子供がまだ小さい家庭で、ちょっと粋な輸入車に乗ってみたい、という家にはぴったりです。ミニバンでなくても、この開放感とガラスルーフがあれば子供たちも喜ぶんじゃないかな。それでいて運転するパパもママも気持ちいいとなれば、もう申し分ないでしょう。実用的で洒落た車が欲しいという人にはホント最適な選択肢だと思います。主要諸元のグレード | 1.6 |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4150×1750×1535 |
ホイールベース(mm) | 2540 |
車両重量(kg) | 1320 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1598 |
最高出力[kW(ps)rpm] | 88kW(120ps)/6000rpm |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 160N・m(16.3kg-m)/4250rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 11.2 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/50 |
車両本体価格 | 269万円 |
プジョー 207SW 【ニューモデル】/試乗レポート
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