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プジョー 208 (沢村慎太郎)【ニューモデル試乗】
プジョー 208 (沢村慎太郎)【ニューモデル試乗】
2013/02/25
207よりも欠点は減ったが満点には至らないというのが総合評価。走りの上でも独自の色合いは薄い。その中で積極的に評価できるのはメーターの字体をはじめとする意匠ディテール。国産Bセグの幼稚で安っぽい賑やかさを厭うひとに
不満以上かつ満足未満
右ハンドル仕様も許容範囲に
まず朗報を。プジョー小型車の右ハンドル仕様といえば、ステアリングとペダルに明らかなオフセットがあり、シートの設えもそれを補完できていないという、酷い運転環境がお約束だった。ところが208はそれが、かなり是正されていた。
オフセットは皆無ではないが許容範囲で、ステアリングは正しく握ることができる。シートも往年のような逸品ではないが、これと指摘できるような不始末はない。これまでのように、走り以前のところでお勧めできる基準をクリアできないという状態ではなくなったのだ。
ターボ+6MT仕様が吉
そして走りのほうの評価でも大きな瑕疵はない。切ったら軽々と身を翻す往年のニュートラルステアではなく、粘るリアを舵角で曲げていく傾向のシャシーで、アシ運びも精緻さに欠けるが、及第点は与えられる。ただしタッチが甘くリニアリティに欠けるブレーキは減点材料。
エンジンは1.2L直列3気筒の導入が話題である。この直3は振動も昔の直4くらいに抑えられていて、MTで走らせるぶんには馬力トルク特性そのものに不足はない。ところがエンジン制御が雑で、発進時の極低回転で粘らずストールしやすいという難点を持つ。また2速3速がハイギアードという欧州向きの設定ゆえ60km/hあたりまでの加速がもどかしい。日本の道路環境では使いにくいところが目立つのである。
一方1.6Lは実績もあるユニットであり、それを裏切らない仕事ぶりを見せるが、4速ATがその魅力を目減りさせている。以前よりも改善はされているのだが、それでも馬力をロスしている感覚が目立つのだ。
ターボ+6MT仕様が吉か。

3ドアのAllure(1.2L×5MT)とGT(1.6Lターボ×6MT)、5ドアのPremiumとCielo(1.6L×4AT)をラインナップ

楕円形の小径ステアリングとその上から見られるメーター類は、視線移動が小さいなど視認性も高められた

上級モデルのCieloにはファブリック/レザーのコンビシートを採用。インテリアはブラックを基調とする
SPECIFICATIONS
| グレード |
Allure |
| 駆動方式 |
FF |
| トランスミッション |
5MT |
| 全長×全幅×全高(mm) |
3960×1740×1470 |
| ホイールベース(mm) |
2540 |
| 車両重量(kg) |
1070 |
| 乗車定員(人) |
5 |
| エンジン種類 |
直3DOHC |
| 総排気量(cc) |
1199 |
| 最高出力[ps/rpm] |
82/5750 |
| 最大トルク[N・m/rpm] |
118/2750 |
| 車両本体価格(万円) |
199 |
Tester/沢村慎太郎 Photo/向後一宏
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<h3>不満以上かつ満足未満</h3>
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<h4>右ハンドル仕様も許容範囲に</h4>
<p>まず朗報を。プジョー小型車の右ハンドル仕様といえば、ステアリングとペダルに明らかなオフセットがあり、シートの設えもそれを補完できていないという、酷い運転環境がお約束だった。ところが208はそれが、かなり是正されていた。
<br /><br />
オフセットは皆無ではないが許容範囲で、ステアリングは正しく握ることができる。シートも往年のような逸品ではないが、これと指摘できるような不始末はない。これまでのように、走り以前のところでお勧めできる基準をクリアできないという状態ではなくなったのだ。
<br />
</p>
<h4>ターボ+6MT仕様が吉</h4>
<p>そして走りのほうの評価でも大きな瑕疵はない。切ったら軽々と身を翻す往年のニュートラルステアではなく、粘るリアを舵角で曲げていく傾向のシャシーで、アシ運びも精緻さに欠けるが、及第点は与えられる。ただしタッチが甘くリニアリティに欠けるブレーキは減点材料。
<br /><br />
エンジンは1.2L直列3気筒の導入が話題である。この直3は振動も昔の直4くらいに抑えられていて、MTで走らせるぶんには馬力トルク特性そのものに不足はない。ところがエンジン制御が雑で、発進時の極低回転で粘らずストールしやすいという難点を持つ。また2速3速がハイギアードという欧州向きの設定ゆえ60km/hあたりまでの加速がもどかしい。日本の道路環境では使いにくいところが目立つのである。
<br /><br />
一方1.6Lは実績もあるユニットであり、それを裏切らない仕事ぶりを見せるが、4速ATがその魅力を目減りさせている。以前よりも改善はされているのだが、それでも馬力をロスしている感覚が目立つのだ。
<br /><br />
ターボ+6MT仕様が吉か。
<br />
</p>
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<h4>SPECIFICATIONS</h4>
<div class="spec">
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<tbody><tr>
<td class="td-title">グレード</td>
<td>Allure</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">駆動方式</td>
<td>FF</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">トランスミッション</td>
<td>5MT</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">全長×全幅×全高(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">3960×1740×1470</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">ホイールベース(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">2540</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両重量(kg)</td>
<td>1070</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">乗車定員(人)</td>
<td align="center" colspan="3">5</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">エンジン種類</td>
<td>直3DOHC</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">総排気量(cc)</td>
<td>1199</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最高出力[ps/rpm]</td>
<td>82/5750</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最大トルク[N・m/rpm]</td>
<td>118/2750</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両本体価格(万円)</td>
<td>199</td>
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<h3>不満以上かつ満足未満</h3>
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<h4>右ハンドル仕様も許容範囲に</h4>
<p>まず朗報を。プジョー小型車の右ハンドル仕様といえば、ステアリングとペダルに明らかなオフセットがあり、シートの設えもそれを補完できていないという、酷い運転環境がお約束だった。ところが208はそれが、かなり是正されていた。
<br /><br />
オフセットは皆無ではないが許容範囲で、ステアリングは正しく握ることができる。シートも往年のような逸品ではないが、これと指摘できるような不始末はない。これまでのように、走り以前のところでお勧めできる基準をクリアできないという状態ではなくなったのだ。
<br />
</p>
<h4>ターボ+6MT仕様が吉</h4>
<p>そして走りのほうの評価でも大きな瑕疵はない。切ったら軽々と身を翻す往年のニュートラルステアではなく、粘るリアを舵角で曲げていく傾向のシャシーで、アシ運びも精緻さに欠けるが、及第点は与えられる。ただしタッチが甘くリニアリティに欠けるブレーキは減点材料。
<br /><br />
エンジンは1.2L直列3気筒の導入が話題である。この直3は振動も昔の直4くらいに抑えられていて、MTで走らせるぶんには馬力トルク特性そのものに不足はない。ところがエンジン制御が雑で、発進時の極低回転で粘らずストールしやすいという難点を持つ。また2速3速がハイギアードという欧州向きの設定ゆえ60km/hあたりまでの加速がもどかしい。日本の道路環境では使いにくいところが目立つのである。
<br /><br />
一方1.6Lは実績もあるユニットであり、それを裏切らない仕事ぶりを見せるが、4速ATがその魅力を目減りさせている。以前よりも改善はされているのだが、それでも馬力をロスしている感覚が目立つのだ。
<br /><br />
ターボ+6MT仕様が吉か。
<br />
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<h3>期待のフレンチテイストが戻ってきた!</h3>
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<h4>カジュアル感が魅力のAllure</h4>
<p>サイズは小さいのにキラキラと輝くような存在感。中間色のキレイなボディカラーが似合う、コドモっぽくないオシャレっぷりが眩しい。206の再来というとベタだけど、でもやっぱり、そんな感じが漂う。
<br /><br />
インテリアもドキッとさせる。ステアリングの径が極端に小さく、メーター類はその上から見るかたちなのだが、これが意外なほど新しい感覚なのだ。
<br /><br />
でも運転しにくいんじゃ…?という懸念は杞憂に終わって、走りには全然違和感はない。高速道路でも不安なく、けれどとてもクイックな感覚で操れる。特に軽快で楽しかったのが、1.2L 3気筒エンジンを積むAllure。エンジンは想像よりスムーズだし力も十分。都内では「これ以上いらないんじゃないの? 」なんて思わせるカジュアル感が、とても魅力的に映った。ま、MTしかないんだけどね。
<br />
</p>
<h4>しっとりした乗り味、“207の進化板”Cielo</h4>
<p>1.4Lエンジンを積む上級版のCieloは、打って変わってしっとりした乗り味なのにビックリ。車重が100kg以上も増えているせいだろうか。207の進化版だと捉えるならば、味わいとしてはこちらのほうがそれっぽいかもしれない。
<br /><br />
走りにも余裕が増している。けれど、やはり4速ATはね…。足りなくはないけど、フィーリングの面で、そして燃費の面でも厳しいのは事実。噂によれば、将来的には良い方向に改善の兆しもありやなしや? ということらしいけれど、とりわけ狙いの女性ユーザーに、この燃費ではアピールしづらいのでは?
<br /><br />
そう、グレードにしてもメカニズムにしても、これから208、どんどん充実させていくという。その意味では今買いたい人は今買ってもヨシ、待てる人はもう少し待ってもヨシだ。でも、激しい戦いのこのセグメントで目をひくには、200万円切りの2ペダルモデルは、やっぱりすぐにでも欲しいかな!
<br />
</p>
</div>
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<td class="td-title">全長×全幅×全高(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">3960×1740×1470</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">ホイールベース(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">2540</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両重量(kg)</td>
<td>1070</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">乗車定員(人)</td>
<td align="center" colspan="3">5</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">エンジン種類</td>
<td>直3DOHC</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">総排気量(cc)</td>
<td>1199</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最高出力[ps/rpm]</td>
<td>82/5750</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最大トルク[N・m/rpm]</td>
<td>118/2750</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両本体価格(万円)</td>
<td>199</td>
</tr>
</tbody></table>
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</div>
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<p class="mT5"><!-- short sentence start -->道具として使い倒して生きる、それでいて味わいも濃いという意味で思い出したのは往年の406ブレーク。価格設定も頑張っているからVW ゴルフトゥーランを検討中の人は見てみる価値アリ。日本のミニバンに飽きた人もゼヒ試してみて<!-- short sentence end --></p>
<h3>道具として使い倒せる、それでいて濃い味わい</h3>
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<h4>安全性も乗員全員に配慮</h4>
<p>307SW/308SWと、3列シート7人乗りモデルの日本導入は早かったプジョーだが、正式にミニバンとして販売するのはこの5008が初めてだ。全長4530mmと車体はさほど大きくはないが、1列目はもちろん2列目もスペースは十分。独立した3人分のシートはすべて同サイズとされる。3列目は広々とまでは言えないが、2列目を前に出せば大人でもちゃんと座れる。常時7人乗るならともかく、たまに使うなら十分過ぎるほどだ。
<br /><br />
全席分のシートベルトとヘッドレストは当然、標準装備。また3列目までカバーするカーテンエアバッグも備わるなど、安全性の面でも乗員全員への配慮が徹底されている。ここが日本車とは違うのである。
<br /><br />
3列目シートは簡単な操作で左右別々にフロア下に折り畳めるし、2列目まで倒して広大な空間をつくり出すこともできる。このときフロアが完全にフラットになるのはお見事。床面も低く使い勝手は抜群だ。
<br />
</p>
<h4>昔はプジョーってこういう車だったよな</h4>
<p>しかし何より好印象だったのは走りっぷりである。乗り味は、良い意味でユルく、しなやか。久しぶりに、いかにもプジョーらしい走りを満喫できる。ハンドリングも上々。1.6Lターボエンジンと6速ATを組み合わせたパワートレインのドライバビリティも文句なし。まあ7人乗車だと、さすがに余裕はなさそうだけれど。
<br /><br />
見た目も中身もシンプルだが押さえるところは押さえていて、いい意味での道具感がある。
<br /><br />
昔はプジョーって皆、こういう車だったよな…なんて嬉しい気持ちにさせられてしまった。望外に、めっけもんに出会ったという感じである。</p>
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<div class="col2-02">
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<h4>SPECIFICATIONS</h4>
<div class="spec">
<table>
<tbody><tr>
<td class="td-title">グレード</td>
<td>Cielo</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">駆動方式</td>
<td>FF</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">トランスミッション</td>
<td>6AT</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">全長×全幅×全高(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">4530×1840×1645</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">ホイールベース(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">2725</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両重量(kg)</td>
<td>1600</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">乗車定員(人)</td>
<td align="center" colspan="3">7</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">エンジン種類</td>
<td>直4DOHCターボ</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">総排気量(cc)</td>
<td>1598</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最高出力[ps/rpm]</td>
<td>156/6000</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最大トルク[N・m/rpm]</td>
<td>240/1400-3500</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両本体価格(万円)</td>
<td>330</td>
</tr>
</tbody></table>
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</div>
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<div class="author">Tester/島下泰久 Photo/阿部昌也</div>
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