アウディ A7/RS7 スポーツバックはまさに洗練の塊である
カテゴリー: アウディの試乗レポート
2015/07/03
洗練の塊。アウディらしさが凝縮されている
アウディにあって、メルセデスやBMWにないもの。それがこのセグメントの5ドアクーペ、A7/S7/RS7だ。ファストバックスタイルゆえCLSや6グランクーペとは明らかに雰囲気が異なる。1970年代のアウディ 100クーペSをルーツにもつというが、街で見かけたときに不思議と目にとまるデザインだ。
登場以来4年を経てマイナーチェンジが施された。外観上の最大の特徴は19個のLEDを組み合わせたマトリクスLEDヘッドライト、そしてリアのLEDランプには流れるように点灯するターンインジケーターが装備されたことだ。
まずA7に乗り込む。レザーやウッドパネルの選択肢が増え、洗練度が高まった。また後席は使い勝手向上のため従来の2座から3座仕様へと変更されている。3.0TFSIは23ps出力向上しながら燃費も良くなった。操作系も乗り味もすべてが滑らか。静粛性も高められているように感じた。
一方、S7は少々足を固めステアリングも重く、スポーティさが加味されている。しかし刺激的なわけではない。これがデフォルトの味付けだと言われても、何ら不満はない。
RS7は別物の佇まいをみせる。アウディは「RSモデルはアウディのスポーツモデルの開発生産部門である100%出資子会社「quattroGmbH」が手がける究極の高性能プレミアムスポーツです」とうたっているが、たとえアクセルを踏み込まなくとも560ps/700Nmを御する感覚は格別だ。ギアボックスは8段AT。ドイツ本国ではオプションのDRC(ダイナミック ライド コントロール)付きスポーツサスペンションを標準装備する。しかし、それでいてしなやかな乗り心地に驚かされる。まさに洗練の塊だ。
【SPECIFICATIONS】
■グレード:RS7 SPORTBACK ■乗車定員:4名
■エンジン種類:V8DOHCターボ ■総排気量:3992cc
■最高出力:560/5700-6600[ps/rpm]
■最大トルク:700/1750-5500[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長×全幅×全高:5010×1910×1425(mm) ■ホイールベース:2915mm
■車両重量:2050kg
■車両本体価格:1772万円(税込)
【関連リンク】
あわせて読みたい
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- SUVじゃなくていいじゃない! この夏、「キャンピングGT」に乗ろう!【カーセンサー8月号】
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】
- 【試乗】新型 アウディ A4 アバント│実用性の高いアバントボディがクアトロらしい俊敏な走りとマッチし、絶妙にバランスがとれた逸品
- 日産のフラッグシップモデル、4代目シーマの価格が上昇中! 気になる方は早めの行動を!
- アルピナ B8 4.6リムジン。それはある意味「永遠の命」をもつ希少名車だった。【NEXT EDGE CAR】
- 【名車への道】’14 BMW i8