ロールス・ロイス レイスは我儘の極致だ
カテゴリー: BMWの試乗レポート
2015/05/13
車の神様? が憑いている
まさに別格。そうとしか言いようがない。
運転中の1秒1秒のクオリティが、並みの高級車とは、まったくもって違う。もはや数値で測ることができるようなレベルじゃない。
きっと、ロールスロイスには、車の幽霊(神様?)が憑いているに違いない。
走り出した瞬間、通常のパーキングからはみ出すような巨体であることを忘れてしまった。一体感などという汗くさいもんじゃない。機械である車と一体になれるだなんて主張する方のアタマがどうかしていると言わんばかり。人の手に掛かった機械は、ただただ粛々と主人を運ぶことに専念する。
主人がゆっくり走りたいと思えば、極上のリラックス空間を提供してくれるし、主人がぶっ飛ばしたいと思えば最上のグランドツーリングカーとして(想像するに)個室新幹線のような移動を可能にする。ガソリンの続く限り、どこまでもノンストップで走れそうな気分……。
そう、どんなときでも、ドライバーの肉体的&精神的コンディションをそのまま維持する力が、レイスをはじめとするロールスカーズには備わっているのだと思う。
それは、とてつもない性能だ。エンジンがBMWであるとか、プラットフォームが7と同じだとか、そういうことは一切関係のないレベルに達している。ウソだと思うなら、7とゴーストあたりを乗り比べてほしい。まったく別物であることに気づいたあなたは腰を抜かすことだろう。それが、歴史的ブランドの力である。
レイスは、究極のプライベートカーである。誰もが似合う車ではない。乗る人を選ぶからこそ、ブランドは高みに達し続けるのだ。
【SPECIFICATIONS】
■グレード:WRAITH ■乗車定員:4名
■エンジン種類:V12DOHCターボ ■総排気量:6591cc
■最高出力:465(632)/5600[kw(ps)/rpm]
■最大トルク:800(81.6)/1500-5500[N・m(kg・m)/rpm]
■駆動方式:FR ■トランスミッション:8AT
■全長×全幅×全高:5280×1945×1505(mm) ■ホイールベース:3110mm
■車両重量:2430kg
■車両本体価格:3333万円(税込)
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