BMW 4シリーズクーぺ|ニューモデル試乗

セダンやワゴンではなく、わざわざ2ドアクーペを選ぶ。それも、いかにもマニアックなピュアスポーツではないところがいい!? BMWのFRならではの絶品のハンドリングを楽しむのもいいが、余裕ある大人のクーペを優雅に乗りこなしたいものだ

グルメ的に深い味わいのハンドリングが癖になる!?

素直にカッコイイとうなずけるフォルム

最近、愛車を3シリーズに乗り替えたこともあって、とても気になっていた4シリーズ。セダンに対して、どれぐらい+αな魅力があるのだろうか? 年内の日本導入に先がけて欧州で試乗した。

まずスタイリングは、写真で見るよりも実車のほうがワイド&ローで迫力がある。

走り去る後ろ姿は、とても3シリーズがベースとは思えないほどで、一昔前の6シリーズぐらいの感覚。リアのホイールアーチがドーンと張り出しており、そこが全幅の最大値となるのだ(3シリーズはミラー)。それで全高が65㎜も低くなっているのだがらワイド&ローなのは当然。誰が見ても、素直にカッコイイとうなずけるフォルムだと思う。

FRの醍醐味を存分に味わわせてくれる

では走りはどうか? 試乗車は3L直6ターボを搭載する435i(8AT)のSportで、可変ダンパーとフロント、リアにそれぞれ19インチのオプションのタイヤを装着していた。タイヤサイズをチェックしたときには「もしかしたらリアが粘りすぎてアンダーっぽくなるかも?」なんて危惧していたが、サーキット試乗ではびっくりするほどバランスのいいハンドリングだった。

可変ダンパーをスポーツ寄りにセットしていてもガチガチに硬いわけではなく、サーキットの高G域では意外やロールするほどなのだが、それがステアリングを切り込んでからノーズが入っていくプロセスの素直さと、リアが粘りすぎないニュートラルなハンドリングをもたらしていた。

エンジンのトルク&パワーとレスポンスが申し分ないこともあって、もっと旋回させたい、あるいはリアを安定させたいというようなドライバーの意思を忠実に反映。FRの醍醐味を存分に味わわせてくれるのだ。

3シリーズセダンでも十分にファンだが、さらに自由自在感を高めたハンドリングをもつ4シリーズ。舌の肥えたグルメには、堪えられないほど美味なのだ。

3シリーズセダンより全長を8mm、全幅を25mm大きくしつつも全高を78㎜も低くしたクーぺフォルムに仕立てられた

3シリーズセダンより全長を8mm、全幅を25mm大きくしつつも全高を78㎜も低くしたクーぺフォルムに仕立てられた

アイドリングストップ機構やエネルギー回生システムなどが採用された。統合制御を行うECO PROモードも備える

アイドリングストップ機構やエネルギー回生システムなどが採用された。統合制御を行うECO PROモードも備える

他モデルと同様、内外装を個性的に仕立てた3種類のデザインライン(スポーツ/モダン/ラグジュアリー)とMスポーツが用意される

他モデルと同様、内外装を個性的に仕立てた3種類のデザインライン(スポーツ/モダン/ラグジュアリー)とMスポーツが用意される

SPECIFICATIONS

グレード 435i Coupe
駆動方式 FR
トランスミッション 8AT
全長×全幅×全高(mm) 4638×1825×1362
ホイールベース(mm) 2810
車両重量(kg) 1525
乗車定員(人) 4
エンジン種類 直4DOHCターボ
総排気量(cc) 2979
最高出力[ps/rpm] 306/5800-6000
最大トルク[N・m/rpm] 400/1200-5000
Tester/石井昌道 Photo/ビー・エム・ダブリュー